「薬機法管理者を取ったけど、YMAA認証マークも取った方がいい?」
「YMAA認証マークを取得したら何かいいことあるの?」
薬機法を勉強していて、YMAA認証という資格があることにたどりつくWebライターも多いでしょう。
あまり知られていないけれど、医療分野に踏み込む記事を書くなら持っていても損はない資格。
私は薬機法管理者とあわせて取っておいてよかったと思っています。なぜかというと、取得してから分かったメリットがたくさんあったからです!
そこで、YMAA認証マーク資格試験のメリットと、効率のよい勉強方法を紹介します。
YMAA認証マーク資格試験とは
「YMAA認証マークというものがあること自体知らなかった」という人も多いはず。まずはYMAA認証とはどんな資格なのか見ていきましょう。
広告に関する法の遵守を証明する資格
美容・医療関係の商品を広告するときは、薬機法・医療法だけではなく、景品表示法・特定商取引法の知識も欠かせません。
YMAA認証マークとは、これら4つの法に関する知識を持っていると証明するマークです。個人認証のほかに団体認証もあります。
団体認証取得企業を確認してみたところ、株式会社サイバーエージェントやバリューコマース株式会社・株式会社インタースペースなど名だたる企業が名を連ねているのを発見。
美容・医療広告に携わりたければ取っておくべき資格の1つといえるでしょう
YMAA認証マーク資格試験と薬機法管理者との違い
YMAA認証マーク資格試験は「一般社団法人 薬機法医療法規格協会」認定の資格です。
薬機法管理者は薬機法全般を学び、景表法・特定商取引法にも少し触れます。YMAA認証マーク資格試験では、そこに医療法が加わります。
医療法とは、専門知識のない一般の患者に対して、正確な情報を提供するための法律です。広告担当者や営業担当者はもちろん、Webライターにも役立ちます。
美容クリニックや審美歯科などの記事を書く際も、薬機法・医療法の知識を持っていた方が信頼度がよりアップするでしょう。
男女ともに美容医療への関心が高まっているから、記事作成の仕事も増えそうですよね
YMAA認証マークを取得するメリット
資格が自分の仕事にどういう形で役立つのか知っておいた方が、勉強のモチベーションが違いますよね。ここではYMAA認証マーク取得のメリットを見ていきましょう。
仕事に自信、顧客から信頼
数年前からWebライティングの世界でも、薬機法の取り締まりが厳しくなってきました。
そんな流れに気付いて独学で勉強してみたものの、やはり仕事となると「多分これでいけるよね」というわけにはいきません。
結果、スキンケア商品の記事を書こうとすると「○○な効果が期待できます」のような、ぼんやりとした魅力のかけらもない表現ばかりになってしまっていました。
でも、薬機法を体系的に勉強すると「この表現はOK!もっと惹きつけるフレーズにしよう」と、確かなルールにのっとって工夫していけます。
高単価案件の多いYMYLジャンルでは「薬機法関係の資格はありますか?」と聞かれることもたくさんあります。YMAA認証マークがあれば信頼度が上がり、仕事の幅も広がるでしょう。
取得者は広告に関する質問ができる
YMAA認証マークを取得した人は、広告作成に関して無料でアドバイスがもらえるようになります。
「記事等の文章」も対象になっているため、商品紹介記事を書くときの心の支えになりそうです。
Webライターは孤独な作業なので、チーム仕事でもない限り、なかなか相談できる相手がいません。
「いざとなったら相談できる」と思えば、難しい案件にも挑戦しやすいでしょう。
多分YBマークを使ってくれそうな企業向けサービスなのだと思いますが、どう調べても分からないことがあったら質問してみようかと思います
名刺やメール署名に使える
YMAA認証マークは、資格取得者であることを第三者に表示できます。
なお、認証マークの種類によって表示できる場所が異なり、YMAA個人認証マークの場合は、名刺とメール署名のみとされています。
YMAA認証マーク資格試験の費用と難易度は?
「資格は欲しいけど、お金がかかると困る…」
「落ちたらまた受験料を払うの?」
と心配する人もいますよね。でも大丈夫、YMAAはお財布に優しい資格でした。
YMAA認証マーク取得にかかる費用
YMAA認証マーク資格試験は無料で何度でも受けられます。私が受験を決めたのも無料だったからです。
すでに薬機法管理者を取得した後だったので「これ以上お金がかかるのはちょっと…」と尻込みしていたんですが、受験費用がかからなかったので気軽にチャレンジできました。
ただし合格後に認証マークを発行してもらうには6,600円(税込)かかります。
最初は必要になってからでいいかなと思っていたんですが、やっぱり合格すると認証マークが欲しくなるもので、私も申請しました。
画像は「png」「psd」「svg」の3形式がメール添付で送付されます
合格者は全体の約3割
薬機法医療法規格協会によると、合格率は30.7%(資格試験開始ページで確認できます)。3~4人に1人しか受からないとなると、難易度は割と高めといえます。
試験は選択式ではありますが、なにしろ範囲がすごく広いんです。薬機法だけでも覚えることがたくさんあるのに、医療法まで覚えなければいけないので…。
出題内容は現実に起こりそうな事例のOK・NG判断ばかりで、勉強済みの薬機法はともかく、医療法は数回資料を読んだだけだったのでかなり不安でした。
効率よく合格するための勉強方法
私はYMAA認証試験に初回で合格しました。参考になるかは分かりませんが、私がした試験対策と、万が一不合格だった場合の勉強方法を紹介します。
受験後にもらえる無料のマニュアル
試験前にまず、厚生労働省の「医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針(医療広告ガイドライン)」を読みます。
長いですよね。私もほぼ流し読みでした。読むのがつらい人は、さっさと試験を受けてしまいましょう。
なぜなら受験が終わると、合否にかかわらずpdf形式の医療法マニュアル・薬機法マニュアルがダウンロードできるようになるからです。
こちらも結構なボリューム感ですが、医療広告ガイドラインよりは幾分読みやすくなっています。
試験対策ももちろんですが、実務でもこのマニュアルは活躍しそうです…!
この2つだけに集中して勉強すれば、YMAA認証マーク資格試験の合格が近づくでしょう。
なお、私は薬機法管理者をすでに取得していたため、YMAA対策として薬機法に関しては勉強していません。
薬機法管理者については、こちらの記事が参考になるかと思います。
記憶が新鮮なうちに試験に挑戦
公式サイトには60問中90%正解で合格と書いてありますが、私が受けた試験は全部で59問でした。
そして私の試験結果はというと、59問中54問正解で合格。
不合格すれすれなので誇れたものではありませんが、何はともあれ私は薬機法・医療法の知識を証明できるようになったんです。
実は私、コスメ薬機法管理者資格を受験した当日に、勢いに任せてYMAA認証資格に挑みました。多分これが合格できた唯一の理由です。
医療法マニュアルを読んだときにポイントをつかみやすかったのは、すでに薬機法管理者を勉強していたからに違いありません。
直近で薬機法管理者を取った人は、知識が頭に残っているうちに試験を受けましょう。
テストを受けることで薬機法の復習にもなります
医療・美容ジャンルのWebライターにおすすめ
医療・美容ジャンルを専門としていない限り、Webライターが絶対欲しい資格とはいえません。
でももし将来的に医療・美容ジャンルへ行きたかったり、すでにそのジャンルの仕事を受けていたりするのなら、今後新規案件を取る際に有利に働く可能性はあります。
受験は無料なので、薬機法管理者と合わせて取得を検討してはいかがでしょうか。
※記事の内容は2022年9月時点での情報です。正確な情報については公式サイトをご確認ください。