「執筆に時間がかかりすぎる…」
「いつも山ほど修正依頼がくる…」
Webライターを始めたばかりのときは、こんな壁に突き当たることもあるでしょう。
私も辛辣なFBに心折れそうになったことがあります。
周囲のWebライターが難なく稼いでいると、「難しいって思うのは自分だけなのかな…?」なんて不安に思うこともあるのではないでしょうか。
しかし、専門知識のいらないSEO記事の本文執筆は、実はそれほど難しくないものがほとんど。
もし難しいと感じているなら、どこかに思い違いがあるのかもしれません。
そこでこの記事では、記事作成を楽にするための基礎知識をまとめました。
- Webライターをやめたくない
- Webライティングの仕事がしんどい
- いつまでたっても上達しない
「Webライターは誰にでもなれる」は本当?
在宅で記事を書くWebライターが皮肉を含めて『こたつライター』なんて呼ばれたこともありました。
『ネットの海に漂う情報をピックアップしてまとめる人』そう言われると、確かにWebライターって誰でもできそうですね。
こんな意味ではありませんが、「誰にでもなれる」っていう意見には私も賛成です。
ただし挫折する人も多い仕事です。
本当のところ、Webライターとはどんな仕事なんでしょうか?
Webライティングにセンスはいらない
Webライティングでセンスが必要になるのは、エッセイのように個性が重視されるジャンルか、個人ブランドに価値のある知名度の高い人たちだけです。
陰ながら活躍しているWebライターは、センスではなく論理的思考と経験で培ったスキルを駆使して仕事をしています。
Webライティングの多くは、クリエイティブと非クリエイティブの中間にある仕事。
センスが全く必要ないとはいいませんが、特別な才能が必要な仕事ではありません。
天才肌より、几帳面で職人気質な人が向いています
情報収集力が継続と挫折の分かれ目
成長する=楽に稼げるようになるために必要なのは、Webライティングテクニックに関する情報収集。
読者を集める記事や、商品をすすめる記事は、基本の書き方が決まっているからです。
この基本を知っていれば、どの記事もパズルを組み立てるように作成できます。
自己流だと、案件がレベルアップするとついていけなくなるでしょう
もし学校のように教師がいて書き方を教えてくれれば、Webライティングでそうそう挫折する人は出ないんじゃないかと思います。
しかし孤独なWebライターにそんな教師はいないので、必要な情報は自分で集めなければいけません。
Webライティングが難しいと感じる原因
「Webライターにチャレンジしたものの、思うようにレベルアップできない…」
そんなときは、次の4点を見直してみましょう。
苦手なジャンルで書いている
最初は仕事を選べる幅が狭いのですが、何でも応募するというのはおすすめできません。
得意分野の執筆に比べて、不得意な分野は気力の消耗が激しいからです。
人手が足りないということで、スポーツ系の記事を引き受けたことがあるのですが、まったく知識がないためリサーチにおそろしく時間がかかりました
しかし得意分野になると、なじみのないKWでもリサーチが苦になりません。
引き受ける仕事は、そこそこ知識があるジャンルか、少なくとも興味を持てるジャンルに絞っておきましょう。
低単価な下積み時代がある
「Webライターって家で仕事して生活できるんでしょ?いいな~」と言われることがよくあります。これが一般的なWebライターへの認識なのでしょう。
ところがWebライターデビューした人たちの中では、一転して「Webライターは稼げない」とささやかれ始めるんです。
なぜかといえば、どんな人も最初は低単価案件からスタートするから…。
そこでどれだけ有益な経験を積んだかによって、その後の稼ぎが変わってきます。
楽して稼げる職業かといえば「No」。ほかの仕事と何も変わりません。
身近なキャリアモデルの不在
Webライター初心者が行き詰まってしまうのは、目指すべきキャリアモデルが身近にいないせいもあるでしょう。
企業に勤めていれば、上司だったり先輩だったり、将来の指針となる先輩がたくさんいます。
同じ会社にいなくても、似たような仕事をしている知り合いと話せる機会は多いでしょう。
ところが、在宅で仕事するWebライターはなかなか同業者と話す機会がないので、書籍やWebを活用して試行錯誤していくほかありません。
稼げるWebライターになるには、はっきりした指標がない状態で努力し続けられるかどうかが肝心です。
スクールやオンラインサロンで、少し先を行く仲間を見つけるのもおすすめです
フィードバックで傷つきやすい
みなさん、フィードバック(FB)はお好きでしょうか?FBとは、提出した記事に対して、よかった点と悪かった点を指摘したもの。
私は慣れない間はFBが苦痛でなりませんでした。通知が来た瞬間に血の気が引くくらいに。
精魂込めて書いた記事にダメ出しされると、まるで自分を全否定されているような気分になりますよね…。
でもライティングのコツをつかみ、仕事のフィールドを選べるようになってくると、とてもありがたいFBをもらえるようになってくるんです。
的確なFBは、成長につながる気づきを与えてくれます。修正を素直に受け止めて次に生かせるかどうかも、Webライターを続けていく秘訣といえるでしょう。
Webライティングのハードルを下げる3つの方法
ここまで何だか「ひたすら耐えるのがWebライターの仕事」のような流れになってしまいましたが、そんなことはありません。
要は自分のレベルが上がれば、段違いに仕事が楽になるんです。それでは、SEOライティングを身につけるコツを見ていきましょう。
文章作成に使われる「型」を知る
実はWebライターが書く記事の多くは、決まった流れで書かれています。
もちろん全ての記事に当てはまるわけではないのですが、初心者がまず覚えるべきは文章の型なのです。
ゼロの状態から物を作るのは簡単ではありません。
しかし「型」があれば、あとは決まった場所に必要な情報を入れ込んでいくだけ。
例えば始めて料理を覚えるとき、母親や父親、もしくはレシピ本なんかを参考にしますよね。
お手本の作り方に慣れてくると、材料や調味料の分量を変えて、自分の好みのレシピにアレンジしていくでしょう。
Webライティングも同じで、基本を知っているだけで記事の体裁が整います。
型を知れば文章の流れを考える時間が減るので、執筆スピードが格段に速くなるはずです。
文章の「型」はいくつかありますが、まずは汎用性の高いPREP法に慣れておくといいですよ
記事作成の基本を覚える
どのような仕事でも同じですが、自分が何を任されているのか細かい部分まで把握することが大切です。
本文執筆で求められるのは、読者を飽きさせずに最後まで読ませるテクニックのみ。
とはいえエッセイや体験談のように、奇をてらった面白さは必要ありません。
流し読みするだけでストンと腑に落ちてくるような、読みやすく説得力のある文章を書けるライターが重宝されます。
最初から小難しいことまで手を広げることはありません。
ほぼ修正依頼がなくなるくらいまでは、基本的な文章の書き方だけにこだわってみましょう。
案件数の多いSEO記事作成コツは、下記の記事も参考にしてみてくださいね
Webで調べるクセをつける
最近ではTwitterやInstagramでコミュニケーションを取るのが普通になっていますよね。
分からないことが出てきたとき、SNSで聞いて解決する人も多いのではないでしょうか。
でもWebライターを志すならば、記事の書き方に迷ったときは、まず検索エンジンで調べるクセをつけてみるといいと思います。
なぜならWebライターが書く記事とは、Web上で読まれるものだからです。
レベルアップするには同業他社の研究が欠かせません。
GoogleやYahoo!Japanの検索で出てくる上位の記事を読み慣れてくると、「いいWeb記事ってこういうものなんだ」という感覚が身に付いてきます。
上位を取っている記事ほど優れた教材はありません
Webライティングの勉強におすすめの書籍3選
Web記事の書き方についてWebで調べるのもよいのですが、全体の流れを把握するには書籍の方が向いています。
関連書籍を一冊も読んだことがなければ、この機会にぜひ何冊か読んでみてくださいね。
仕事内容を知った上でWebライティングについて書かれた本を読むと、さらに理解度が深まるはずです。
私がこれまで参考にしてきた名著3冊の概要を紹介します
「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」
この本を知らないというWebライターに会ったことがありません(Webライターの知り合い自体少ないですが)。
重量級アタッシュケースを軽々と持ち運ぶマッチョな男性が、SEOライティングを教えてくれる変わった設定なんですが、ライティングの入門書としてはピカイチ。
カラーイラストがたくさん使われたストーリー形式で、文字ばかりのテキストのような堅苦しさがありません。
漫画のような感覚で読み進められるので、すんなりとライティングに必要な知識が入ってきます。
「デジタル時代の実践スキル Webライティング 読者が離脱しない、共感&行動を呼ぶための最強メソッド」
Web記事制作の一連の流れが分かる本です。
Chapter1にはWebディレクターが行う仕事も解説されています。
本文執筆だけならChapter1は流し読みでメインは4~6、構成から作成するならChapter1~3・7も必読です。
記事執筆がグンと楽になるPREP法だけではなく、PiREmPa法も詳しく解説されています。
ここはWebライティングに不慣れな人も、即仕事に生かせるのではないでしょうか。
「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」
歴史に名を残す文豪や人気小説家、芸能人などの文章を取り上げ、どの一節がどんな効果をもたらすのかを教えてくれる本です。
巧みな人の文章をまねるのは、自分の文章をレベルアップさせる第一歩。
こちらは文章の作り方というよりは、表現方法を覚えたい人に向いています。
SEO記事ではあまり出番がないかもしれませんが、コラムライターやセールスライターのように、エモーショナルライティングを使う人におすすめ
「この書き方よさそう!まねしてみよう」という部分があちらこちらに出てきます。
Webライティングのテクニックを教えてくれるものではないんですが、表現の幅を広げるという意味で、読んでおきたい一冊です。
【番外編】お金をかけずにたくさん読める書籍
私個人の考えですが、ライティング関連書籍はなるべくたくさん読んだ方がよいと思います。
なぜなら、本によっては『著者の考え方』が強く反映されていることが多いからです。
これがダメかというとそうではなく、一つの考え方として取り入れてみるのがおすすめ。
仕事をしてみると、「なるほど!」という部分もあれば、「このジャンルだとうまくはまらないな」という部分も出てきます。
やがてたくさんの人のやり方から、自分に合うものだけをピックアップして応用するようになり、それが自分独自の執筆方法になるでしょう。
でも、ライティング関連書籍は、だいたい2,000~3,000円くらいします。
あちこち手を出してたら出費が大変なことになってしまう…!
そんなときにおすすめなのが『Kindle Unlimited
初月は無料で読み放題なので、基本を吸収したい期間の多読に使えます。
Webライティングがぐんぐん上達する練習方法
魅力的な記事を書けるようになる唯一の方法は、人に見せることを前提とした文章をたくさん書くことです。
書けば書くほど記事制作の流れが定着しやすくなります。
最後に、Webライティングを上達させるための、アウトプットの場を3つ紹介します。
文章で情報発信してみる
長文に慣れるには、自分のブログを運営するのがおすすめ。
記事が増えるごとに、伝わる書き方が身についていきます。
レギュレーションチェックや苦手なジャンルのリサーチに時間を取られずに済むため、最重要課題であるWebライティングの書き方を覚えることに集中できます。
ブログを始めるなら、『ワードプレス』『note』『無料ブログ』の3択になると思います。
Webライターがこの中で選ぶなら、ワードプレスです。
『ワードプレス入稿』が採用の条件になっているクライアントがたくさんいるため、慣れておくと新規案件に応募する際にアピールできるでしょう。
案件に応募する際の実績代わりにもなります!
仕事をどんどん受ける
「習うより慣れよ」といいますが、やはり実地で覚えていくほど有効な方法はありません。
繰り返しになりますが、クライアントからのFBは最高の指南書です。
親切なクライアントさんだと、どうしたらよくなるのかというところまで教えてくれます。
失礼を重々承知でいうと、無料のライティングスクールのようなもの。
ただ、近年はWebライターを目指す人が多く、文字単価0.1円といった無茶な仕事でも人が集まるようです。
有益なFBが得られればよいのですが、そうでなければ早めに手を引くことをおすすめします。
モチベーションを下げないためにも、文字単価0.5円以上の案件を狙っていきましょう。
添削ありのライティングスクールを活用
懐がぽかぽか温かい人は、ライティングスクールで本格指導を受けるのもアリです。
スクールのメリットはなんといっても、すでにWebライティングの世界で活躍しているプロに添削してもらえること。
仕事を受けたときと違うのは、手加減なく確実に成果の出せる方向へ修正してくれるところです。
仕事の場合はチェッカーさん判断で修正されてしまうこともあります。その場合FBはもらえません。
仕事なので仕方ありませんが、ライターとしては成長の機会を失っているも同然です。
でもスクールなら、ささいな修正部分も遠慮会釈なしに指摘してくれます。
「絶対Webライターとしてやっていく!」と決めている人なら、堅固な土台づくりのためにスクールを利用するのはとてもよい方法です。
Webライティングは難しくない!基本を覚えてチャレンジしてみよう
小さい頃から作文が得意だった人は、「Webライターなら自分にもできそう」と思うかもしれません。
でも、学校に提出する作文とWeb記事は全然性質が違うものなんです。
Webライターに最も必要なのは、センスではなく、伝わる文章を書く基本を知っていること。
ノウハウを覚えてしまえば、記事作成はそれほど難しくありません。
もちろん、ジャンルや掲載メディアによっては高難度な案件もありますが、それは基本スキルをマスターしてからの話です。
まずは一般的なSEO記事の書き方をマスターし、読者とクライアントの双方を満足させられる記事を書けるようになりましょう。