このところ、小さい子がスイスイ自転車を乗り回している姿をよく見かけるようになりましたよね。10年前はそんなに気にならなかったのですが、自転車デビューも低年齢化が進んでいるのでしょうか?
流されやすい私はなんとなく焦り始め、3歳の誕生日前に娘にペダル後付けタイプのキッズバイクを買いました。結論を先にいえば「購入してよかった!」です。何がよかったのか、困ったことはあったのか、具体的にお伝えしていきます。
自転車に乗り始める年齢は?
小さな子どもがいると「自転車は何歳から練習するもの?」「何インチの自転車を買えばいい?」と一度は疑問に思うのではないでしょうか。まずは一般的な自転車デビューの年齢や、初めての自転車にぴったりなサイズをチェックしてみましょう。
5歳前後で自転車をマスターする子が多い
補助輪なしの自転車デビューは「5歳前後」が平均的だそうです。大人の自転車に取り付けるシートに乗せられるのは未就学児までですから、多くの家庭で小学校入学前に練習を始めるのかもしれませんね。
3歳の娘を見ていても、手が小さく握力も弱いのでブレーキにはやや不安が残ります。5歳くらいになるとだいぶしっかりしてくるので、体が覚えてしまえば安定して自転車に乗れるようになるのでしょう。
初めての自転車は14~16インチ
自転車のサイズは、子どもの身長に合わせて選びます。推奨サイズはメーカーによってさまざまですが、目安はだいたい次のとおりです。
- 85~100cm(2歳~):12インチ
- 90~105cm(3歳~):14インチ
- 100~115cm(4歳~):16インチ
- 105~120cm(5歳~):18インチ
4、5歳で自転車を買うなら「14~16インチ」が標準サイズになるかと思います。
参考までに、私の子どもの自転車は12インチです。娘は3歳なので14インチでもよいのですが、身長は93cmと平均よりやや小さめで、サドルが1番下で両足を地面にちょうどつけられるくらい。あと1年は12インチで十分間に合いそうです。
年齢ではなく、子どもの成長に合わせましょう
2歳ならキックバイクがおすすめ
早めに自転車に慣れさせるなら、キックバイクがおすすめです。キックバイクとは、ペダルが付いていない、足で地面を蹴って走る2輪バイク。ペダルがないぶん軽量で、小さな子どもでもスイスイ操作できます。
公道を走ることはできませんが、2歳の子が公道でバイクを飛ばすこともないと思うので問題ないでしょう。ただ、慣れてくるとかなりスピードが出るので、親に走って付いていくだけの体力が必要です。
ペダルなしキッズバイクのよかったこと
ペダルを後付けできるバイクを購入したあと、最初はもちろんキックバイクとして使用しました。「あ、これは買って正解だったな」と思うことがたびたびあったので、私が感じたキックバイクのメリットを紹介します。
デビュー直後はとにかくカワイイ!
両足が地面についているとはいえ、2輪の不安定なバイクに乗るのは初めての娘。比較的慎重な子なので、初日はかなりビクビクしていました。お尻をサドルに乗せていられず、ハンドルを持った状態で自転車のフレームをまたいでよちよち歩き。
本人はそれで自転車に乗ってる気分らしく、ハアハアいいながら楽しそうに走って(?)いました。かわいかったのでそのままでもいいかと思っていたのですが、そんな姿が見られたのはほんの1~2週間程度です。気がついたらお尻を乗せて地面を蹴れるようになります。
自転車に乗るためのバランス感覚が身に付く
キックバイクに慣れてくると、スピードを出したときに両足を浮かせてスイーっと進むようになります。乗り始めて2カ月くらいの頃だったと思います。間もなくハンドル操作もうまくなり、スイーっとしながら障害物を避けられるように。
ここまでくるのに、親が特に教えることもありません。乗っているうちに勝手に覚えてしまいます。
息子のときはキックバイクではなく3輪車からの自転車だったので、練習し始めはかなり怖がっていた記憶があります。キックバイクで2輪のバランスに慣れておいた方が、自転車デビューがスムーズになりそうです。
ペダル後付け自転車で困ったこと
ペダル後付け自転車には成長に合わせてステップアップしていけるというメリットがあります。しかしその一方で、購入前に思いつかなかった落とし穴もありました。ここではペダル後付け自転車で困ったことについてお伝えします。
自分でペダルを付けるのは難しかった
まず困ったのは、ペダルが自分で取り付けられなかったことです。下調べしたときには「ママでも簡単にペダル取り付け!」的なフレーズを見たような気がしたのですが、実際にやってみようとすると難しい…。
1時間ほど奮闘してみましたがどうにもならず、結局自転車ショップに持ち込んで取り付けてもらうことに。うちは税込1,000円で引き受けてもらえましたが、お店によっては2,000円くらいかかることもあるようです。
ただ、ペダル後付け自転車には丁寧な説明書も工具も付属しているため、DIYに強い人ならパパっと取り付けられるのかもしれません。
自転車が小さすぎて支える姿勢がきつい
バランス感覚をマスターしたはずでしたが、娘の場合はすぐに自転車を乗りこなせませんでした。ペダルをこぐ練習をするときは、子どもの体を支えてあげなければいけません。
ペダル後付けタイプに限ったことではありませんが、子ども用の自転車は小さいです。キックバイクから始める場合、だいたいの人が12~14インチの自転車を選ぶでしょう。
後ろに荷台や大人が持つハンドルがあればいいのですが、何もないので中腰で自分と子どもの体重を支えながら走ることに…。かなり腰が痛くなりました。
自転車練習が劇的にはかどる秘策とは
中腰のつらさに、ペダル付き自転車開始10分で「もう練習やめよう…」と心が折れました。娘もうまく乗れないわ怖いわで、その後しばらく自転車から遠ざかっていましたが…ある発明により、再び自転車ライフが楽しめるようになったのです。
リュックを背負わせて無理なくサポート!
中腰つらい!そこで登場したのがリュックです
どういうこと?
子どもに背負わせたリュックを持ち上げて支えるの!
な・なるほど…
両脇を真上に持ち上げられるため、子どもも恐怖心を感じにくくなるみたいです。この方法に切り替えてからわずか1日で、自分でバランスをとれるようになりました。今ではリュックを持ってはいるけど、スピード出しすぎを防ぐリード的な意味合いが大きいです。
これを思いついたときは「画期的!」と思ったのですが、リュックで自転車練習をアシストする方法は案外知られているんですね。なにはともあれ、本当におすすめの方法なので、これから練習を始める人はぜひお試しください。
ペダル後付け自転車で楽しく練習しよう
キックバイクはおもちゃ感覚で自転車の練習ができる便利なアイテムです。ペダル後付けタイプなら、子どもの様子を見ながら好きなときに自転車へ切り替えられます。
「子どもの自転車デビュー、楽しみだけど乗れるようになるまで大変そうだな…」と思っている人は、ペダル後付け自転車から始めてみてはいかがでしょうか!