「おうち英語はディズニープラスで!」と言っておいてなんなんですが、ディズニープラスがどんな家庭にもおすすめなわけではありません。
英語学習に役立つケースもありますが、子どもによっては効果がまったく得られないこともあるでしょう。
ディズニープラスで映画観ただけで、英語が話せるようになるのかな?
と迷っている人の参考になればと思い、我が家での活用例とおすすめ動画・映画をまとめました。
我が家の場合は楽しく英語に触れる素材として取り入れて、それなりの効果を感じています。
特に、プリンセス好きな子どもにぴったりな内容なので、よろしければご一読ください。
なお、娘の英語環境は次のとおりです。
- 英語学習歴は約半年
- 普通の保育園から公立小学校に入学
- 周囲に英語が話せる人はいない
おうち英語にディズニープラスを利用するメリット
ディズニープラスは、おうち英語で次のような悩みを持つ人におすすめです。
- リスニング用に何を使えばよいかわからない
- おうち英語にあまりお金をかけたくない
- 英語の学習時間が不足している気がする
それぞれ、詳しく見ていきましょう
リスニング素材選びが楽になる
娘の最初のかけ流し素材は『グーミーズ
今の英語レベルにぴったりで、ぐんぐんフレーズを覚えていくので、現在もレギュラーで活躍してくれています。
しかし、もう少しレベルアップした内容のリスニング素材も欲しくなってきました。
でも、娘に合った素材選びが大変…
全然分からないのはイヤ~。かわいくないのはイヤ~。
そこでみんなの人気者が集まる『Disney+
これが大正解!
- 子どもに教えたくないスラングが出てこない
- 発音がクリアで聞き取りやすい
- ほかの動画を勝手に観ない
我が家ではYoutube動画も活用しているのですが、たまに目を離したスキにゲーム実況やイタズラ動画を観ていることがあります。
しかも日本語で。
ディズニープラスなら、当たり前ですがCMは入らないし、子ども向けのリスニング素材がたくさんあります。
大人の英語学習にも適しているので、子どもと一緒に英語力を伸ばしていきたい人にもおすすめです。
出番が多すぎでコスパ抜群
成長に合わせて視聴レベルを変えていけるので、いくつもDVDを購入するより断然お得です。
我が家でいうと、私が「この映画なら!」とおすすめしたものに、娘が興味を示さないこともしょっちゅうです。
しかし、そんなときは次の映画にチャレンジすればよいだけなので、親子ともどもストレスフリーでいられます。
そうはいっても観たがる映画がなければ無駄なのですが、そこはさすがディズニーといったところ。
幼児向けの映画や動画を順番に流していけば、2~3回に1本は当たりを引きます。
我が家ではだいたい、平日は約25分のアニメを1本、土日に映画を1本観ているので、十二分にサブスク料金の元を取れている気分です。
娘が寝た後に自分の好きな映画を観るのも楽しみ!
学習時間が飛躍的に伸びる
おうち英語を始めた人は、ひとまず2,200時間の学習を目標にしている人が多いと思います。
アメリカ合衆国国務省のサイトによると、英語話者が日本語をマスターするのに2,200時間かかるとされています。学習者の条件にもよるので一概には言えませんが、少なくとも2,200時間以上の学習が必要になるでしょう。
出典:Foreign Language Training – United States Department of State
2,200時間に到達するためには、1日1時間英語を勉強するなら約6年間、2時間勉強しても約3年間必要です。
毎日2時間なんて勉強できないよ~
大丈夫!ディズニーアニメで楽しい英語時間を作れるよ
約25分のアニメを1本観たとして、残りの時間は絵本の読み聞かせやドリルを使えばすぐに1時間はたってしまいます。
ゆっくりできる土日に映画を1本観れば、トータル2時間英語に触れることも難しくありません。
1時間×20日(平日)+2時間×9日(土日)=1ヵ月38時間
38時間×12ヵ月=456時間
これなら、楽しみながらの英語学習約5年間で、総学習時間2,200時間はどうにかなりそうです。
ディズニープラスの料金プラン
「コスパがよい」と感じるかどうかは、費用に対して月にどれだけディズニープラスを活用できるかにもよります。
そこでまずは、ディズニープラスの料金について確認しておきましょう。
スタンダードプランとプレミアムプランの違い
ディズニープラスには、スタンダード・プレミアムの2種類のプランがあります。
2つのプランの違いは、以下の通りです。
スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
---|---|---|
月額/年額料金 | 990円/9,900円 | 1320円/1万3,200円 |
最高画質 | 1080p Full HD | 4K UHD & HDR |
最高音質 | 5.1サラウンド | ドルビーアトモス |
同時視聴 | 2台 | 4台 |
我が家は画質や音質にこだわりがないので、お得な年額スタンダードプランを利用しています
ただし、ディズニーの動画や映画が必ずしも子どもに向いているとは限りません。
まずは月額プランを契約し、繰り返して観られるような動画があるか確認できてから年額に移行してもよいでしょう。
幼児から英語初学者向け!ディズニー動画3選
映画や動画を使った英語学習で難しいのが、英語レベルと興味のある内容がマッチしないことではないでしょうか。
現在小学1年生・6歳の娘は、英語レベルは低いのですが、お話の内容はそれなりに複雑なものを好むようになってきました。
そんな娘でもまだ観てくれる、幼児向けディズニー動画を3本紹介します。
すごく楽しいわけじゃないけど、流れてたら観るよ
リトルアインシュタイン
使用単語や話すスピードから、おうち英語1年目のかけ流しにぴったりだと思っている動画です。
ストーリーは小学生にはやや幼いのですが、子どもが言いそうな言葉をたくさん聞けます。
たまにこちらに協力を促す場面もあって、そんなときは娘もノリノリです。
参加型なところが、『Dora the Explorer』っぽいです
ついでに気に入っているのが、各話に著名な画家や作曲家の作品が用いられていること。
それがメインではないのですが、何度も観ていれば子どもの記憶にも残りそうです。
ミッキーマウス クラブハウス
内容的には3~4歳くらいが対象なので、楽しんでみるという感じではありません。
ちょっとたいくつ…
おまけに『グーミーズ
しかし、現在のところはこちらの動画をメインで視聴しています。
なぜかというと、リスニング力が上がってきた娘にちょどうどよいレベルだからです。
あえて『お勉強』という言葉を使って、週に3回ほどリスニングにチャレンジしてもらっています。
たびたびミッキーに語りかけられるので、ちょっとした英会話気分を味わえます
おしゃれにナンシー・クランシー
主人公はファンシーなことが大好きなナンシー。
幼児向け動画の中では、こちらが1番興味を持って観てくれます。
ナンシーが娘と同い年なので、親近感がわくのかもしれません。
1話約3分と短めなので、ちょっとした空き時間に見せたいときに便利です
ちょこちょこフランス語が混じりますが、私としてはミッキーのアニメ声よりこちらの方がずっと聞き取りやすいです
でも娘には少し英語レベルが高く、よく内容が分からなくなっています。
画面が華やかなので、おしゃれ好きな子はハマるのではないでしょうか。
英語が分からなくても夢中!おすすめディズニー映画4選
お気に入りの映画を数本に絞るために、最初はいくつか違う映画を見せてみました。
その中でやたら食いつきがよかった3本を紹介します。
リトルマーメイド
わりとはっきり話しているので、英語の聞き取りやすさとしては『おしゃれにナンシー・クランシー』と変わらないような気がします。
娘が1番夢中で観るのがこちらです。
これはおそらく、娘にアリエルの衣装を買うくらい、『リトルマーメイド』が大好きな私の影響。
娘も『パート・オブ・ユア・ワールド』『アンダー・ザ・シー』を歌い出しました。歌詞は適当ですが。
サメに追いかけられて、王子様に恋をして、パパに怒られて、魔女にだまされて…この定番の流れがいいんです。
1989年の作品となっているため映像は古さを感じさせます…が、そのせいか絵本の世界のようで魅力的です。
映像だけでストーリーを追えるので、親子げんかのシーンでは眉根を寄せて観ています。
パパに怒られちゃったね…
小さなプリンセス ソフィア
ソフィアといえば、女の子の英語学習では定番の動画ですよね。
こちらは映画じゃないんですが、お気に入り度ではアリエルと同じくらい。
どの話も本格的な歌が入るので見応え抜群です。ディズニープリンセスのゲスト出演もあります。
英語初学者にはハードなレベルですが、言葉の端々は子どもも聞き取れるくらいの難易度です。
しばらくの間ざっと流した後、娘にキャラクター紹介をされました。
あの子はアンバー、この子はジェームズ
おおっ!2割くらいは聞き取っているのかも?
娘は特にシーズン1の22話・23話の『にんぎょの ともだち』が大好きです。
2話構成なだけあって、ちょっとした映画のようにストーリーがしっかりしています。
アナと雪の女王
こちらはひととき保育園で流行っていたため、元から親しみのある映画でした。
英語レベルは高校英語くらいでしょうか。
今のところ、聴き取れるようになる姿は想像もできません…
最もおすすめな点は、すてきな歌がたくさん入っていることです。
アナとハンスのラブソングから始まり、世界的ヒットとなったエルサの歌、そしてトロールやオラフの陽気な歌。
内容がわからなくても、歌がわかれば楽しく観られるんです。
エルサが魔法でお城を建てるシーンは、娘の大のお気に入り。
レリゴ~、レリゴ~♪
もうちょっとしゃべれるようになったら、英語でアナとエルサごっこをしたいですね!
モアナと伝説の海
青く透き通る海が文句なしに美しく、何度観ても見入ってしまいます。
主人公のモアナやマウイはもちろん、お間抜けキャラなニワトリ・ヘイヘイなど、魅力的なキャラクターがたくさん出てきます。
序盤は特にセリフが聴き取りやすく、ディズニー映画ではモアナが1番理解しやすいのではないかなと思います。
内容的にも最後の方はかなり盛り上がるため、口をポカンと開けて観ていることが多いです。
リスニングはまだまだ難しいですが、代表曲の『How far I’ll go』は、娘もそのうち歌えそうです
ディズニー映画をかけ流し素材にするコツ
おうち英語をされているご家庭のブログを見ると、「字幕なしで映画を観ている」なんていう小学生もいて、期待値が高まりますよね。
でも、これまであまり英語に触れた経験がなかった場合、子どもによっては「英語で観たくない!」となってしまうことも…。
そこで、子どもの英語拒否を防ぐための、ディズニープラス活用のコツを紹介します。
リスニング力アップに期待しすぎない
大事なこととして覚えておきたいのが、英語学習を始めたばかりの子どもが、英語で内容を理解するのは難しいということです。
『アナ雪』をはじめとするディズニー映画は、子ども向けの単語を使っているとは言っても、あくまでネイティブやバイリンガル向け。
「そこそこ英語の成績はよかったのよ」という大人でも、字幕なしで全て聞き取るとなったら苦戦するはず
また、小学校低学年くらいだと、そもそもストーリー自体を理解する力もまだ足りません。
かけ流しの目的は『英語のセリフを聞き込んで、リズムを染み込ませること』だと考えておくとよいと思います。
聞き取って理解するためのリスニング素材にするなら、子どもの英語レベルより簡単な素材にしておきましょう。
日本語や絵本でストーリーを把握しておく
おすすめに挙げた『リトルマーメイド』『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』には、我が家では大きな共通点があります。
その共通点とは、日本語で何度も観ていたということです。
こういった映画なら、結構リスニング効果が出てくるのではないかなと思います。
例えば、アナが雪の城でエルサと対峙するシーンで、
いい意味で変わったって言うんだよね
というように、ところどころセリフを覚えているんです。
ちょうど『same』『different』を学んだころだったので、思わず巻き戻して「ほんとだ、differentって言ってるね!」と、とても余計なことをしてしまいました…
このくらいよく知ったお話だと英語だろうが日本語だろうが変わりなく、じっと集中して観てくれます。
ただ、日本語で観られることを知っていると、英語を拒否する子どももいるかもしれません。
それが心配な場合は、映画のストーリーを簡単にまとめた英語絵本を読んでおくのもおすすめです。
代表的な挿入歌を何度も聞かせておく
子どものおうち英語に、歌は最強のツールです。
映画の気分じゃないときも、歌の部分になると必ず画面に視線をよこします。
私の趣味で代表曲以外もよく流しているので、娘もところどころはなんとなく歌えるんです。
その流れでしばらくじっと観ているので、歌周辺のセリフはわりと集中して聴いているのではないかなと思います。
何言ってるのかはわかんないけど
歌をはじめとするリズム系の教材を多用しているせいか、娘は英語の歌を適当に歌うのに抵抗がありません
ディズニー・ピクサー映画に興味のある子どもにおすすめ
子ども向けのディズニー映画は、単語と英語リズムに慣れてくると、だんだん聞き取れるようになってきます。
とはいっても、英語の勉強を始めたばかりの子どもに見せるには、少しレベルが高い素材です。
強制的に毎日見せても、長時間かけ流したとしても、大きな効果は得られないでしょう。
一方、ディズニーやピクサーの映画が好きな子どもは、『Disney+
ストーリーやキャラクターに興味があるので、自分から内容を知ろうとするためです。
親の予想と違う映画にハマることもあるので、とりあえずいろいろ見せてみるとよいでしょう。
娘はディズニーランドに遊びに行ってから、ミッキーやプリンセス熱が上がりました