「1人で仕事と子育てをするのはもう限界…」そう感じているシングルマザーのみなさん、心も体も本当につらい毎日を送っていますよね。
かくいう私も、過去にはそれはもう壮絶な暮らしを経験しました。
子育て支援もいろいろあるけれど、追い詰められた人はそのありがたさを実感する余裕すらありません。
そこでこの記事では、そんな八方塞がりなシングルマザーの、突破口となる手段をお伝えします。
今は人生が詰んだかのように感じているかもしれませんが、違う方向に目を向けてみると風向きがガラっと変わることがあります。
私の場合は、ワラにもすがる思いで始めたことが安定した生活につながりました。
必ずうまくいくと約束はできませんが、お金がかかることは何もしていないので、よかったら参考にしてみてくださいね。
シングルマザーが限界を迎えているサイン
仕事・子育て・家事を1人で完璧にこなすなんて、普通に考えて無理な話です。
でもそれをやらなきゃならないのがシングルマザー。
最も避けたいのは、限界が来ていることに自分で気付けないパターンです。
ここ1カ月の生活を振り返ったとき、次のような行動に心当たりはありませんか?
狂ったように子どもに怒鳴り散らしてしまう
- 子どもの「ママ」と呼ぶ声に耳をふさぎたくなる
- ささいな失敗にも抑えきれない怒りが噴き出す
- 子どもを責める言葉が止められない
心の余裕がないときに、つい子どもにきつく当たってしまうママも多いはず。
ママ同士の愚痴で出てくるように、それくらいなら普通の範囲内といえます。
ただし、それが毎朝・毎晩となると事態は深刻です。
「だから言ったでしょ!」から始まり、それでも怒りが収まらずにえんえんと怒鳴り続けてしまったり。
顔を見るとイライラが噴き出すので、徹底的に無視してしまったり。
そして子どもが寝静まった後に、「また傷つけてしまった」と後悔する繰り返し。
すでに精神はすり減っているので、それ以上無理をすれば最悪の事態になりかねません。
数カ月先の悪い未来ばかり浮かんでくる
- 夜になると悪い未来を想像して眠れない
- 不安でドキドキ息苦しくなることがある
- クレジットカードの支払い通知が怖い
私がこの世で最も怖いと思うのは、子どもを失うことに次いで、貯金額が減ること。
一度どん底生活をして実感したんですが、お金が足りないって本当に怖いですよね。
「クレカの支払いができないかもしれない」
「それなのに仕事に行く時間を増やせない」
前向きに生きるとか、幸せな未来を思い描くなんてできるはずもなく、頭の中を占めるのは支払いが滞った先にどうなるのかといったことばかり。
そんなときは経済的にギリギリのラインに来ているので、早急に新たな収入減を確保する必要があります。
何も考えられずにボーッとすることが増えた
- ボーっとしたまま気付くと時間が過ぎていた
- やるべきことは分かっているのに体が動かない
- 「死にたい」と検索してしまった
ボーっとしている間に気がついたら1時間が経っていた、なんて経験をしたことはないでしょうか。
私も積極的に何か考えているわけではないんですが、「死にたい」「消えたい」と勝手に口に出てくるときがありました。
あるときは、お皿をゆすいだまま思考が止まってしまって、ハッと気付いてあわてて水を止めるなんてことも。
そんなことがあったとしたら、もしかしたら、すでに病魔に襲われているかもしれません。
うつ病だけではなく、ストレスによって症状が引き起こされる体の病気もあるので、動けるうちに病院に相談することをおすすめします。
シングルマザーはなぜここまで苦しむのか
子どもへの申し訳なさと焦り
シングルマザーが苦しむのは、子どもへの責任感と愛情を持っているからです。
もし無責任な母親だったなら、子どもを誰にも預けず平気でほったらかしているはず。
家に帰りたくないと思ってもそうできないのは、愛情があるからにほかなりません。
普通の家庭を築けていたら毎日子どもと楽しく食事をして、寝る前にはゆっくりと話を聞いてあげられたでしょう。
でも現実は、生活費を稼ぐためにあくせく働くだけでせいいっぱいです。
理想の母親でいられない申し訳なさ、子どもに悪影響を与えているだろうという焦り、つらいことから逃げ出したいという当たり前の欲求の板挟み状態。
自分が逃げたら子どもはどうなるの?
こんな精神状態で毎日過ごしていて、強く前向きでいられる人ってどのくらいいるんでしょうか。
離婚したもう一方の親に対して、確実に養育義務を果たさせる法律がないのが不思議でなりません。
周囲の無理解による精神的疲労
「離婚したのはあなたの勝手」
SOSを発したシングルマザーに対して、時折こんな発言をする人がいます。
ひとまずここで、シングルマザーたちの離婚理由について見てみましょう。
令和2年度の『婚姻関係事件数《渉外》申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所』によると、妻側の離婚理由は以下の通りです。
目立っているのが、『暴力を振るう』『生活費を渡さない』『精神的に虐待する』という理由。
ここから分かるように、みんながみんな、自分勝手な理由で離婚したわけではないのです。
自分に稼ぐ力がないと分かっていて、わがままで離婚する人はそう多くありません。
それにもかかわらず世間からの風当たりは強く、ただでさえ弱っているシングルマザーは、さらに弱音を吐けない状況に追い込まれているのです。
出典:司法統計情報 年報 詳細検索条件指定画面 | 裁判所 – Courts in Japan
シングルマザーを追い込む最大の原因
シングルマザーを何より苦しめるのは、経済面の問題。
『令和3年度全国ひとり親世帯等調査結果』によれば、母子世帯で最も困っていることは『家計』が50.4%を占めています。
逆にいえば、お金を稼げればたいていの問題を解決できるのです。
- 無茶な働き方をしなくていい
- 栄養たっぷりのご飯や外食を楽しめる
- 子どもに習い事をさせてあげられる
- 住みやすい家に引っ越せる
- 自分好みの化粧品や服を買える
お金の余裕は心の余裕。心に余裕ができれば、子育てや家事もうまくこなせるようになります。
そうなると、シングルマザーを非難する人の声もどうでもよくなります。
でも、宝くじが当たりでもしない限り、お金は自分で稼ぐしかありませんよね。
そこで、子育てに追われて苦しむシングルマザーが、人並みの生活を手に入れる方法を提案します。
人生を変える!子どもと幸せに暮らすための3ステップ
【STEP1:子育て】一時的に育児を任せられる環境を探す
子どもがいると食事やお風呂など最低限の家事はさぼれないし、小一時間で部屋が散らかるので、今後について落ち着いて考える時間を取れません。
そのため、まずは育児の負担を減らすことを考える必要があります。
私はとりあえず気力を取り戻すために、有給をまとめて取得して時間を作りました。
頼れる親兄弟が近くにいれば、しばらく預かってもらうのもよいでしょう。
そういった場所がないシングルマザーは、以下のような施設が利用できます。
- ファミリーサポートセンター
- 母子生活支援施設
- 児童養護施設
ファミリーサポートセンターは会費を払って利用するサービスで、学童保育ではお迎え時間に間に合わないという人におすすめです。
母子生活支援施設は、所得に応じた利用料を払って母子が一緒に生活しますが、子どもの面倒を見てもらえるので育児の負担を軽減できます。
児童養護施設は子どもだけを預けるため、完全に1人になって心身を休められるでしょう。
まずはお住まいの都道府県の福祉事務所に相談してみましょう。スマホのブラウザで『[都道府県名] 福祉事務所』と入力すると検索できます。役所の総合案内に電話で聞いてみても大丈夫です。
【STEP2:経済状況】長い目で見て着実に収入を増やす
収入を増やすには転職・副業いずれかの方法があります。
どちらを選ぶかは、将来どのように働いていきたいかによります。
転職のメリット
正社員で安定した暮らしを手に入れたい場合は転職がよいでしょう。
今後子どもに教育費がかかることを考えると、収入が上がりにくい職種は避けた方がよいかもしれません。
ひとまず転職する前に、自分がどのような仕事に向いているのか調べてみてください。
例えば、転職支援サービス『Talent Match(タレントマッチ)』
副業のメリット
私がおすすめするのは副業です。
今の仕事を続けながら収入を増やせるので、「転職に失敗したらどうしよう」という不安を感じる必要はありません。
いずれ子育てと両立していくことを考えると、在宅でできるものがよいかもしれません。
今から在宅ワークを探すなら、『クラウドワークス
私は在宅ワークの副業で、本業と並ぶくらいの副収入を得て独立しました
【STEP3:暮らし】身の回りを整理して出費を減らす
家事をする時間がないと、どうしても家が散らかりますよね。
でも、物を持ちすぎていると出費が増えます。
それは、本当に必要なものが把握できないから。
余計な持ち物を全て捨ててスッキリさせると、不思議と出費が減るんです。
私は特に食品と服飾品で出費が多かったのですが、キッチンと寝室の収納を徹底的に整理したら、無駄な買い物をすることがなくなりました。
しかも、食事内容は栄養バランスが取りやすくなったし、服も着るものに迷わなくなり、なぜかそのほかの雑費もうまく抑えられるようになりました。
家が片付くと気持ちの整理もしやすくなるので、子育てと仕事の問題に見通しがついたら、ぜひ実践してみてくださいね。
まずは自分の心身のケアから始めよう
子育てに限界を感じ始めたら、いまより悪い状況に陥る前に手を打つことが大切です。
ただ同じ生活を続けていても、事態がよくなることはまずありません。
第一に子どもの生活を確保するため、福祉事務所に利用できる支援がないか相談してみましょう。
次に安定した収入を得られる仕事を探します。転職は慎重に行う必用がありますが、事前にお金のかからない副業ならどんどんチャレンジして大丈夫です。
仕事が落ち着くと家事に目を向ける余裕も出てくるので、子どもとの新生活に向けて家をスッキリさせてみてはいかがでしょうか!