ネット上には「Webライターは稼げる」と推奨する意見があれば、「Webライターはやめとけ」といった意見もあります。
実際にWebライターとして生計を立てている私としては、「稼げない」という意見には違和感があるのですが…。
真相はどちらなのでしょうか。
実はどちらも間違ってはいないのです。
それぞれ得意・不得意があるので、Webライターで稼げる人もいれば、稼げない人もいるでしょう。
しかし、両者のWebライターへの取り組み方には、大きな差があると考えられます。
そこでこの記事では、稼げるWebライターになる秘訣を紹介します。
稼ぐために何が必要なのか、しっかり把握しておきましょう
Webライターの収入事情
Webライターの平均年収
Webライターの平均年収は、約350~400万だといわれています。
しかしこの年収額は、まったく当てになりません。
なぜなら、Webライターをはじめとするフリーランスが多い職業は、年収100万円から1000万円以上までピンキリだからです。
例えば『警察官』『○○会社の総務』といった職業なら、年齢と勤務年数からある程度収入が想定できます。
しかしフリーランスは仕事の質も量も個人の裁量次第。
「ライターになったらいくら稼げるか」というより、「目標額を稼ぐためにどんなスキルが必要か」ということが大切です。
「稼げる」「稼げない」どっち?
経験からいうと、Webライターは十分に稼げます。
私はフルタイムの会社員だった頃、わんぱく2歳児のワンオペ育児のかたわら、兼業Webライターとして月収10万円以上を継続して稼いでいました。
ライティングに当てる時間を増やすために専業ライターになったところ、1日の仕事量は激減したにもかかわらず、会社員時代と月収はほとんど変わりませんでした。
スキルが基本的なライティングのみだとして、慣れてくると月に8時間×22日で年収250~300万円は稼げると思います
フリーランスライターの収入に上限はなく、求められるスキルと経験を増やしていけば、さらに稼ぐことも可能です。
Webライターの報酬の仕組み
稼ぎ方の前に、まずはWebライターがどのような形で報酬を得ているのか知っておきましょう。
ここでいうWebライターとは、フリーランスのWebライターです。
企業に勤めるライターは含みません
Webライターは成果報酬制
Webライターの収入は、成果報酬制です。
1つの記事に対して、決まった報酬が支払われます。
どれだけ働いたかは、いっさい加味されません。
1時間で仕上げようが、10時間で仕上げようが、報酬は同額です。
Webライターの報酬形式
Webライターの報酬は、主に 『文字単価』『記事単価』のいずれかで決まります。
文字単価とは『1文字いくら』と設定したもので、文字単価1円なら、2,000文字書いて2,000円の報酬です。
ライターのスキルや記事の専門性によって、文字単価が上下します。
記事単価とは『1記事いくら』と設定したもので、記事単価2,000円なら、何文字書いても2,000円の報酬です。
文字単価に変換すると高額になることが多く、ある程度のスキルと実績を持ったライターが採用される傾向にあります。
Webライターが年収を増やす方法
専業Webライターとして一定以上の収入を得ている人は、もれなく同じような努力をしていると思われます。
収入を上げるために何をすればよいのか、重要度の高い順に見ていきましょう。
①継続してスキルを磨き続ける
好条件な仕事をもらうには、クライアントから「この人なら任せられる」と思ってもらう必要があります。
そんなWebライターになるためには、日々勉強が欠かせません。
Webライティングの基本に加えて、次のような知識をプラスしておきたいところ。
- SEO対策
- コピーライティング
- Webマーケティング
はじめは時間がかかりますが、知識が固定されると筆も速くなります。
ただ、近年はライター案件の競争率が高いため、「仕事をしながらなんとなく覚えていこう」というやり方だと挫折しやすいかもしれません。
確実に実力を養いたいなら、専門の講座を活用するのがおすすめです。
今は勉強に割ける時間や予算を考慮した講座がたくさんあるので、受講を検討してはいかがでしょうか。
②専門ジャンルを作る
文字単価を上げる手っ取り早い方法が、難しいジャンルを専門にすることです。
難しいジャンルとは、『金融』『不動産』『法律』『健康』『美容』といった、主にYMYLにあたる分野のこと。
未経験からいきなり高単価の案件を得られる人は、たいてい前職でこうしたジャンルで豊富な経験を持っています。
経験がない場合は、専門資格を取得しましょう。
専門知識とWebライティングスキルがあれば、一気に収入を伸ばすことが可能です。
私も専門資格を取り、より条件のよい仕事をもらえるようになりました
③徹底してタスクを管理する
これまでのライター業で「やってしまった…!」という失敗の一つが、スケジュールの管理ミスです。
納期当日に進捗伺いの連絡をいただき、そのときに案件のすっぽ抜けに気付いたことがあります。
収入を増やす第一歩はクライアントの信用を得ることですから、問題外の大失敗です。
それ以降、受けた仕事はすぐに『文字数』『KW』をカレンダーに登録し、納品までのスケジュールをタスクごとに分けて徹底して管理しています。
カレンダーにまとめておくと、飛び込みの依頼にもすぐに返答できますよ
また、「月収10万円ほしいから、1円案件を10万文字分」と、報酬から逆算して仕事を受けるのはやめましょう。
自分のキャパシティーを超えて受注してしまうと、低品質な記事しか書けず、評価もスキルも上がりません。
1日に対応できる文字数を把握し、いくらか余裕を持たせてスケジュールを組むのがおすすめです。
④積極的に営業をかける
はじめはクラウドソーシングサービスを利用することが多いと思いますが、ある程度経験を積んだら、仕事を獲得する場所を変えていくのがおすすめです。
Webライターはだいたい以下のような方法で仕事を得ています。
- 記事作成代行会社と契約
- メディアに直接営業
- SNSでの募集に応募
申込みの際には、募集案件と同じジャンルの実績URLや、ポートフォリオURLも載せておきましょう。
ポートフォリオは、多くの企業サイトも使用している『ワードプレス』で作るのがおすすめです
⑤ライティングスキルを出品する
こちらから応募するだけではなく、依頼を受ける場を作っておくことも大切です。
ココナラにはPRO認定制度があります。
ココナラでの実績の有無にかかわらず、プロとしての経歴を持っていればエントリー可能。
プロ認定されると、プロラベルの表示やプロ限定ページへのプロフィール掲載など、高品質な記事を求める発注者の目にとまりやすくなります。
まとめ
Webライターで稼ぐには、完成度の高い仕事をする能力を養わなければいけません。
受けた仕事のクライアントルールやFBをチェックしておくだけではなく、さまざまな方法で知識をインプットし、次の仕事でアプトプットする繰り返しが大切です。
よい条件の仕事には時間をかけられるため、高品質な記事を作成しやすく、評価も上がるという正のスパイラルに入っていけます。
Webライティングスキルは一朝一夕には身につかないため、あまり時間をかけたくないという場合は、スクールを活用して効率的に学ぶとよいでしょう。