情報を求める読者に対して、内容をシンプルに伝える超シンプルな文章の型が『PREP法』です。
Web記事を読んでいるとき、「あれ?結局何がいいたかったの?」と思うことはないでしょうか。
仕方なくあらためて検索し直した記事を読んで、「こっちを読んでよくわかった!」と思うこともあるでしょう。
この2つの文章の違いは、分かりやすい文章構成になっているかどうかということ。
論文やプレゼンでも使用される、ロジカルな展開の仕方です。
PREP法をマスターしているかどうかで、ライターとしての評価が大きく左右されかねません。
「知らないよ~」という人は、この機会にPREP法を覚えておきましょう
- PREP法が使えるようになる
- 「説明がうまい」と言われるようになる
- 文章構成を素早く組み立てられる
PREP法って何?
PREP法とは、SEOライティングで最もよく使われる型で、シンプルに意図を伝える文章に適しています。
P(結論)・R(理由)・E(具体例)・P(結論)の4段階で構成され、記事の要点を的確に伝えられるのが特徴です。
ライティング以外にも、企画のプレゼンや論文などでも活用されていて、相手に疑問を抱かせないための「文章の型」として重宝されています。
PREP法を使うと文章がスマートになって、納品した記事も高評価をもらえるようになりますよ
なんでPREP法を使うの?
文章を書くのが好きな人だと「型に当てはめるだけなんてつまらない!」と思うこともあるかもしれません。
確かに自分の思いのまま文章を書くのって楽しいですよね。
でも、SEO記事の目的は、自分の世界観を表現することではなく、読者のニーズに応えることなんです。
PREP法は、読者に優しいだけじゃなく、実は書き手にもメリットをもたらしてくれます。
まずはPREP法を使う理由についてくわしく見ていきましょう。
読者のストレスを減らせる
「情報を得るために記事を読む」という作業には、少なからずストレスがかかります。
もしこのストレスが大きすぎれば、読者はその記事を読むのをやめてしまうかもしれません。
記事からの離脱を避けるには、余計なことを考えさせない文章を作っていくことが大切。
PREP法は結論を先に提示して、読者が疑問に思うだろう部分を詳細に解説していきます。
思考の自然な流れに沿っているため、読者が受けるストレスを最小限におさえられるのです。
「結局何が言いたいの?」と、考えさせてはいけません
メッセージが伝わりやすい
SEO記事の目的は、KWに沿ったなんらかの主張を読者に伝えることです。
内容に納得してもらうには、わかりやすく魅力的なプレゼンをしなければいけません。
PREP法では最初に要点を提示して、最後に再び要点を繰り返します。
理由や具体例を聞いているうちに離れてしまった思考を、要点にぐいっとひっぱり戻すのです。
心理学でいう、第一印象が強く残る「初頭効果」や、最後に得た情報を重要視する「親近効果」を活用した型といえるでしょう。
理由を聞いた後に再び結論を聞くと、情報が頭に定着しやすくなりますよね!
記事作成スピードが速くなる
PREP法に限りませんが、いったん書き方を覚えてしまえば、文章を素早く組み立てられるようになります。
「文章の型」とはいわば、パズルのようなものです。
PREP法で言えば、4つに区切られた場所に、情報というピースを当てはめていくだけです。
リサーチして集めてきた情報を、それぞれPREPのふさわしい場所に入れていけば記事が完成します。
構成をイチから考えなくて済むので、その分だけ作業時間が短縮できるでしょう。
SEOライティングのコツは、以下の記事でも紹介しています。
PREP法を使った例文を見てみよう
「PREP法とやらを使うと、どれだけ文章がわかりやすくなるの?」と疑問に思う人もいますよね。
そこでPREP法を使った文章例と、読者の思考の流れを紹介します。
PREP法を使った場合と使わなかった場合の分かりやすさも、例文で比較してみましょう。
PREP法による読者の心理
『PREP』はそれぞれの役割の頭文字を取ったものです。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(結論)
P:伝えるべきことを最初に言い切ることで、「それは何で?」と理由に興味を持ってもらいやすくなります。
R:結論の根拠を述べます。「ああ、なるほどね」と納得してもらいましょう。
E:なるべく読者にとって身近な例を出します。「そういうのあるある」と共感してもらうためです。
P:結論を繰り返してダメ押しします。「だからか~!」とメッセージが強く印象づけられます。
記事によって多少アレンジを加えますが、基本は変わりません
PREP法を使ったライティング例
例えば「子どもと一緒にいてあげる大切さ」を伝える文章を作るとします。
PREP法を使わない文章
先にPREP法を使わずに、思いつくままに書いてみます。
少し違う部屋に行っただけで泣かれて、困ったことのあるママも多いでしょう。幼い子どもは1人では何もできません。だからママがいなくなると不安に襲われてパニックになるのです。反対にママが側にいるときは安心感があるため、子どもは不安を感じることなく、すくすくと育っていけます。
この文章の問題点は、メッセージがふわふわしているところです。
最初にも最後にも肝心なことが書かれていないので、「一緒にいてあげてね!」というメッセージがダイレクトに伝わりません。
「泣かせない方法」とも取れるし、「子どもをすくすく育てる方法」とも解釈できますね
PREP法を使った文章
子どもが小さいうちは、できる限り一緒に過ごすことをおすすめします。幼い子どもにとって、ママは世界のすべてだからです。突然あなたが姿を消したら、子どもは泣きながら一生懸命にママを探すはずです。安心してすくすく育ってもらうためにも、なるべく側にいられる時間を作ってあげましょう。
こちらは最初と最後に要点を持ってきているので、何を伝えたい文章なのかハッキリとわかります。
2回同じことを言うので、しつこく感じさせないよう、最初と最後で表現方法を変えるのがポイントです
PREP法で分かりやすい文章を作ろう
書いているライターは「毎回このパターンでいいのかい」と思うかもしれませんが、書いてある内容がわかりやすければ、読者は文章の流れの類似性なんて気にしないものです。
むしろクライアントからは、分かりやすい文章を書けるライターという評価をもらえます。
今まで型を意識せずに記事を書いていたのなら、PREP法を使ってみてはいかがでしょうか。
驚くほどスラスラと記事が書けるようになるかもしれません…!