仕事を辞めたいと考えているシングルマザーは、決して少なくありません。
私もそうでした
金銭的にも時間的にも余裕がないと、かわいいはずの我が子すらストレスになることも…。
「もう働きたくない…」そう思ったときに、考えてみてほしい三つの対処法を紹介します。
- 仕事がつらいシングルマザー
- 自分の人生も楽しみたい人
- 将来性のある仕事を見つけたい人
シングルマザーだって会社を辞めていい
「離婚したのは自分なんだから甘えてはいけない」
「休む間もなく働くシングルマザーはいくらでもいる」
こんな言葉に耳を貸すことはありません。
頑張りすぎて体を壊したら、元も子もないですよ…!
ワンオペでフルタイム勤務は無理がある
私がフルタイムで働いていたときは、毎日がこんなスケジュールでした。
1日は24時間しかないのに、仕事と育児をしているだけで16時間以上過ぎてしまいます。
残りはたったの8時間弱。翌日の仕事のことを考えれば、ゆっくり自分の時間を過ごすことなんてできません。
そもそも疲れ切っているので、何かしようという気にもなれませんでした。
こんなストレスフルな生活をしていて、つらくないわけがないですよね
シングルマザーが仕事を辞めたいと思った瞬間
シングルマザーは、仕事がつらくたって子どもを育てるために必死です。
でも、そんな気持ちが崩れてしまうときがありますよね。
低収入シングルマザーだった私が、「もう働きたくない…」と思った瞬間を紹介します。
給料が全て生活費に消えたとき
私は資格もなく事務員をしていたので、給料は微々たるものでした。
収入≒1カ月の生活費だったため、趣味や化粧品に使うお金もありませんでした。
つらい…
シングルではなくても、フルタイムで頑張っているママはたくさんいます。
しかし、夫婦共働きの場合は、金銭的余裕があることが多いでしょう。頑張った分だけ貯金できたり、旅行に行けたりするわけです。
でも当時の私のように低収入なシングルマザーの場合は、旅行どころか食費も削らなければいけない日々が続きます。
どれだけ頑張っても生活が楽にならないと、仕事へのモチベーションが保てません。
育児が満足にできないとき
息子はとても活発で、ニコニコとよく笑い、ママが大好きな、とても子どもらしい子どもでした。
なのに、いつも私が言うことといえば、
「さっさとしなさい!」
「少し静かにしていて!」
こんな言葉ばかり。
時間に追われて、まともに子どもと向き合うことができなかったんです。
「私がママじゃなければ、もっとこの子は伸びやかに育つだろうに…」
毎晩、あどけない寝顔を見ながら、申し訳なさでいっぱいになっていました。
今思い出しても、このときの自分には後悔しかありません
人間関係でトラブルがあったとき
子どもが小さいうちは体調を崩しやすく、会社を休むことも多いですよね。
小学生になって丈夫になったと思っても、登校指導やら避難訓練のお迎えやらで、ほかの社員のようには働けません。
それが原因で、職場の人間関係が悪くなってしまうことがあります。
欠勤するたびに、あっちにペコペコ、こっちにペコペコ…。
それだけ謝り倒していても、冷たい目線や嫌みを投げてよこす人もいます。
迷惑をかけている心苦しさと、解決方法のない状況に、ほとほと嫌気がさしていました。
私は上司がそのタイプだったので、休みの連絡が苦痛で仕方ありませんでした
「もう働きたくない…」と思ったときの対処法
毎日会社を辞めることばかり考えるようになったら要注意です。
ストレス過多な生活を続けていると、表情も考え方が暗くなり、人間関係は悪化。子どもに優しくできなくなることもあります。
そんなときは、ひとまず次の三つを試しましょう。
- 休むことを最優先させる
- 気持ちを吐き出す場所を見つける
- 「働き方」の固定観念を取り払う
休むことを最優先させる
「休めないから疲れてるんだよ」と思いますよね。それはそうなんですが、思い切って休みを取りましょう。
「もう働きたくない」と頭に浮かぶようなときは、心が疲れ切っています。
そのまま頑張り続けたら、重い心の病にかかってしまうかもしれません。
有休がないと長期は難しいかもしれませんが、1~2日くらいでもボーっとできる時間が必要です。
不足した分の生活費くらいなら、簡単なスマホ副業で取り返すこともできます。
私は子どもがインフルエンザになったことにして、1週間まるっと会社を休んだことがあります。ズル休みです。
仕事も育児もしない自由時間を持てたことで、正体不明の焦りやストレスがリセットできたおかげか、転職への決心がつきました。
生活保護が受給できる場合もある
本当にギリギリの状態であれば、仕事を辞めて生活保護を受給するという方法もあります。
住居地や子どもの年齢・人数にもよりますが、かなり生活の助けになる額が受給可能です。
受給しながら短時間パートや在宅ワークで少しずつ働くこともできます。
住んでいる地域の福祉事務所に相談してみましょう
気持ちを吐き出す場所を見つける
誰でも構わないので、つらい気持ちを打ち明けてみましょう。
相談することで得られるメリットはとても大きいです。
- 問題を解決できる
- 思考が整理できる
- 気が楽になる
誰かに相談してみると、自分にはない発想で、問題を解決する糸口を見つけられることがあります。
また、話すことには思考を整理する効果もあるので、自分で問題に対処できるようになることもあります。
私は友人に相談しましたが、身近な知り合いには相談したくない人もいるかもしれません。
そんなときはココナラ
サービスの検索窓に『シングルマザー』と入力すれば、シングルマザーの悩みに精通したカウンセラーがズラっと出てきます。
縁もゆかりもない相手なので、今後の付き合いを考えずに好きなように話せるでしょう。
悩みを吐き出してしまうと胸がスッキリして、一歩踏み出す勇気がわいてきます…!
「働き方」の固定観念を取り払う
毎朝会社に行くこと自体がつらいのであれば、働き方を見直してみましょう。
確かにシングルマザーは仕事を辞めることはできませんが、フルタイムでの会社勤めにこだわる必要はありません。
今は特別な知識やスキルがなくても、さまざまな働き方が選択できる時代です。
会社員にこだわらなければ、短時間のパート勤務と在宅でできる副業のWワークや、個人事業主として完全に在宅勤務する方法もあります。
正社員でもリモートワークなら、通勤時間がないぶん自分の時間を増やせるでしょう。
保険営業や訪問介護のような仕事なら、働く時間帯を調整することも可能です。
リモートワークなら社会保険もあるし、会社勤めと在宅ワークとのいいとこ取りでうらやましいです!
【体験談】希望通りの暮らしを実現した方法
自分らしい暮らしを手に入れるのは、当然ですがそう簡単ではありませんでした。
希望をかなえるためにしたことを紹介します
衝動的に辞めない
貯蓄があればすぐに辞めてもいいと思います。しかし、自転車操業で家計を回しているなら、辞める前に次の仕事を探すことが不可欠です。
私は毎日、暇さえあれば希望に合う求人を探していました。家計を維持していく必要があるので、次の道が決まるまで辞めるわけにはいきません。
ここが1番きつい日々でした。
もし衝動的に辞めてしまうと就職を焦ってしまい、転職しても状況がよくならない可能性が大いにあります。
辞めたいと強く思ったら、転職するにせよしないにせよ、まず『転職エージェント』に登録するのがおすすめです。
キャリアアドバイザーが付き、希望と経験からぴったりの企業を紹介してくれます。
例えば転職支援サービス『Talent Match(タレントマッチ)』
自分では探し出せない働き方も見つかるので、急に未来が開ける可能性もあるでしょう。
無料なので利用しない手はありません
いくら稼げばいいのか把握する
転職を迷う原因はいろいろありますが、最も大きなものはお金の問題。たいした特技もないシングルマザーが転職しても、条件がよくなるとは思えません。
シングルマザーは収入の柱1本で家計を支えているため、転職にあたっていくらで生活できるか把握しておくことが重要です。
そこで、最低限の生活費を正確に把握し、絶対に稼がなければいけない金額をはっきりさせました。
例えば、ギリギリ18万円で生活できていれば、いざというときの貯金用にプラス2~3万くらい見て、手取り20万円が最低希望額という具合です。
仕事を探す条件が『今より収入が上がる仕事』ではなく『最低額を稼げればOK』となったことで、選択の範囲が一気に広がりました。
無駄な出費も把握できるので、節約しやすくなります
自分に合う稼ぎ方を見つける
当時描いていた、転職に対する私の希望は次の三つ。
- 時間の融通がきく
- スキルアップできる
- やりがいを感じられる
ひとまず在宅ワークでお金を稼げるのか知りたかったので、仕事を続けたままクラウドワークス
在宅で10万円くらい稼げたら、残り10万円をパートで稼げる仕事に転職しようと考えていたからです。
ところが、Webライターを始めて半年足らずで10万円を超える収入を得られるようになり、「確定申告をしなければ…」となったところで辞表を提出。
実際に辞められるまでの数カ月は兼業でかなり大変でしたが、辞めることが決まっていたのでだいぶ気が楽でした。
この期間に在宅ワークのみで月収20万円に到達し、その後はWebライティング中心に生計をたてています。
スキルアップできる仕事だと、どんどん収入を伸ばしていけますよ!
仕事のスタイルを変えて自分らしく生きよう
シングルマザーの大事な仕事は子育てです。
健やかに子どもを育てるのに必要なことは、ママが楽しく過ごせること。
「もう働きたくない」と苦しんでいるなら、思い切って働き方を変えてみてはいかがでしょうか。
無理なく続けられて、やりがいを持てる仕事がきっとあるはずです