子どもが自然と楽しく英語を覚える方法はないのかな…?
英語を学び始めたばかりの子どもには、『ライミング』がおすすめです!
英語のネイティブスピーカーだけではなく、第二言語として英語を学ぶ子どもたちも、最初はライミングで英語を学ぶそうです。
娘はすでに6歳になっていますが、英語学習のとっかかりとしてよいかと思い、ごく初期の段階でライミングを取り入れました。
そこで、英語を始めたばかりのお子さんを持つ人向けに、ライミングがどのような勉強法なのか、どんな教材があるのかを紹介したいと思います。
英語のライミングとは
「英語の学習はライミングから」と聞いても、ピンとこない人も多いのではないでしょうか。
親世代の英語教育は、退屈な文法中心でしたもんね
英語を第二言語として学ぶ子どもたちに有効だとされるライミング。
いったいどのような勉強方法なのでしょうか?
英語の「音」を身に付ける方法の一つ
- 英語の音韻を覚える方法
- 語尾が同じ音で終わる
- ネイティブでも音遊びに用いられる
例えば、space(宇宙)・place(場所)は、どちらも語尾は『éɪs(エイス)』という発音です。
plane(飛行機)・train(電車)は、スペルが違っても、語尾の読み方はどちらも『éɪn(エイン)』です。
ライミングを繰り返し聞くうちに、こうした『仲間の音』があることに気付いていけます。
日本語の幼児向け絵本も、独特のリズム感がありますよね
ライミング教材を使うメリット
ライミングを始めたときは、「英語に触れる時間が増えればいいや」くらいの気持ちでした。
しかし、実践してからというもの、ライミングにはさまざまな効果があることを実感しています。
その効果とは次の3点です
- 音で遊びながら学べる
- 語彙を効率的に増やせる
- リーディングの準備になる
それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。
遊びの一環として学べる
ライミングの学び方は、歌やラップのようなものを聞いて真似するだけです。
アルファベットを書き取ったり、単語をひたすら暗記したりする必要はありません。
ライミングは楽しいから好き!
自分から進んでやろうとするから助かる~!
子どもに「英語は分からないから嫌い」と思わせると、学習を進めにくくなってしまいます。
でも、まず音楽から入ると、初期学習のハードルがかなり低くなるのです。
もともと歌が好きな娘はライミングがお気に入りで、お風呂でも散歩中でも口ずさんでいます。
語彙を効率的に増やしていける
ライミングは音を学ぶのと同時に、語彙も増やしていけます。
『at – hat – bat – cat – mat』のように、atのライミングワードを探すだけでも語彙が5個も増えるんです。
単語帳を丸暗記するより、ずっと楽しく覚えられます。
ただ、簡単な単語といっても、ネイティブの子どもたちのように意味までは理解できません。
意味も一緒に覚えるには、映像や絵本を使うのが効果的です。
りんごの絵を見て『リンゴ』ではなく直接『apple』と思いつくように、絵と英語の音を直接結びつけられます
スピーキングの準備になる
英語で自由自在にコミュニケーションを取るまでには、大量のインプットが必要です。
よく言われるのが約2,200時間インプットすると、英語を習得できるというもの。
ペラペラにはならないでしょうが、1日2時間×3年間で、低学年が日常で使う英語には不自由しないくらいにはなりそうです。
ライミングを学習していると、自然と能動的に英語をインプットする時間が増えます。
かけ流しとは違ってテキストを使うこともあり、娘はスペルと音の関係も日々理解を深めているようです。
さらに、英語を話せるという自信が付くので(話せているわけではありませんが)、積極的に英語を口にするようになります。
今日は私がママに英語の絵本読んであげるね!
絵本の音読は語彙の習得にもぴったりなので、どんどん読んでほしい
ライミングとフォニックスはどっちが先?
英語の初期学習といえば、フォニックスですよね。
それでは、ライミングとフォニックスはどちらから始めればよいのでしょうか?
ライミングを学ぶタイミングとポイントについて紹介します。
かけ流しはフォニックス学習の前から
幼児期は特に英語を教えなかったのですが、英語の音楽はわりとかけ流していました。
英語の子守歌には『nursery rhyme』という韻を踏んだ童謡がたくさんあります。
お気に入りの歌詞は耳に残るようで、娘も小さい頃から歌に合わせて踊ったり歌ったりしていました。
ただかけ流していただけなので、適当すぎる発音でしたが、それも立派なインプットだったようです。
英語とはいっても、『きらきら星』のようになじみのある曲も多いので、まずは耳を慣れさせるために童謡を聴かせてみるとよいかもしれません。
リズムに乗るのがおもしろいようで、お風呂からブツブツ唱える声が聞こえてくることもあります
後からライミングを取り入れても効果あり
私はライミングやアリターレーションといった音韻認識について知らなかったため、意識して取り入れるようになったのは基本のフォニックスを教えた後でした。
小学校入学前の春休みから、ひらがな・カタカナと同時にアルファベットとフォニックスを教えていきました。
ひらがなを少し前から自発的に書き始めていて、ちょうどよいタイミングかなと
2文字以上のフォニックスを文字から教えるのは骨が折れそうだったので、音から覚えられないものかと探してたどり着いた教材の一つがライミングです。
結果、とてもよかったです。いちいち口頭で教える必要がなく、勝手にルールを覚えてくれます。
もちろんすぐにパーフェクトとはいきませんが、1年くらいかけてのんびり身に付けていこうと思っています。
おすすめのライミング教材4選
言葉は耳からたくさんインプットしておくと、文字のインプットのスピードも早くなります。
そこで、まだ文字読みができない子どもにおすすめのライミング教材を2点紹介します。
英語伝「グーミーズ」
最初のDVDに迷っているのなら、グーミーズ
さまざまな通信販売サイトの幼児英語ジャンルで、トップ5にランクインし続ける大人気DVD。
人気の秘密は、ポップな配色でかわいらしいイラストと、つい体が動いてしまうテンポのよい童謡です。
ミニアニメは癒やされるだけではなく、日常で使える簡単なフレーズも学べます。
『1, 2, 3, 4, 5』が、娘の最近のお気に入りです。韻を踏んでいるので歌詞を覚えやすいです
日本コロムビア「耳から覚える英語の歌」
こちらも『Rain, Rain, Go Away』『Humpty Dumpty』『Five Little Monkeys』など、ライミングを使った曲がたくさん収録されています。
3枚のディスクがあり、チャンツやカラオケを抜いてもたっぷり75曲。
童謡だけかと思えば、『となりのトトロ』の主題歌『さんぽ』や、リトルマーメイドの『Under the Sea』など、有名な歌も入っています。
移動中やちょっとした空き時間に流していたので、親子ともども、いろんな曲が歌えるようになってきました
ジェイ・リサーチ出版「さいごの音で韻をふむ My First Rhyming」
「どうせならきれいな発音で覚えてほしいな」と思ったので、こちらの音声付きライミング教材を選びました。
1セクションごとに、同じ語尾で終わる4個の単語をイラストから学べます。
続いてその4個の単語が含まれたチャントが2回繰り返されます。
自力で韻を踏んだ文章を作るわけではないので、毎日やっても負担になりません。
英語のリズムはもちろんのこと、何度も詠唱するうちに語彙も増えていきます。
早口言葉みたいで、つい言えるようになるまで頑張っちゃうよ
聞こえてきた音をそのまま発音するので、ときどきびっくりするほどナチュラルに英語を唱えています
Dr. Seuss「Green Eggs and Ham」
ネイティブの子どもたちにも人気のDr. Seussの絵本は、日本の幼児英語でもおすすめされることが多いです。
その中でも、英語を始めたばかりの子どもでも読みやすいのが、『Green Eggs and Ham』。
50語しか使われていないので、絵を見ながら内容を理解できます。
文章の終わりで韻を踏んでいるだけではなく、
Could you~
Would you ~
I do not like~
というように繰り返し同じフレーズで文章で始まるので、リズミカルに読んであげると楽しそうに聞いています。
フォニックスを学んでからは、娘も自分で読めるようになりました。
繰り返し部分は覚えてしまって、独り言にも出てきています