美容・健康はとても競争率が高いジャンルです。
そのため実績の少ないライターは、美容・健康ジャンルで重宝される『薬機法管理者』という資格を取る人が多くいます。
かくいう私もその一人で、2022年8月に資格を取得しました
これからチャレンジしようという人は、「資格を取得したら、思い描くような仕事ができるのかな?」という点が気になるのではないでしょうか。
そこで、薬機法管理者の取得を検討している人に向けて、資格取得後の変化について紹介したいと思います。
「薬機法管理者」を取得するメリット
『薬機法管理者』は、薬事法・景表法資格取得【e-ラーニング講座】
まずは、薬機法管理者を取得すると、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。
好条件の仕事を受注しやすくなる
薬機法とは、化粧品・医薬部外品・医薬品・医療機器に関して、定義やルールを定めたものです。
美容ライターは、そのうちの広告表現について精通していることが求められます。
経験豊富なライターならば資格がなくても引っ張りだこですが、一般のWEBライターは簡単には信用を得られません。
そこで案件獲得の際に役立つのが、薬機法管理者です。
薬機法の知識を持っていることを客観的に証明できるため、多くの応募者の中で大きなアドバンテージを得られます。
記事の信ぴょう性が増す
記名記事を書くときは、簡易プロフィールを載せることもあるでしょう。
そこに『薬機法管理者』と記載があれば、記事の説得力がアップします。
これは受注した仕事はもちろんですが、個人でコスメを紹介しているブロガーにとっても重要なことです。
WEBライターとブロガーの兼業をしている人は多いはず。
個人ブログでも、特にYMYLに入りこむジャンルでは、その分野で深い知識を持っていることを示す権威性が重視されます。
専門性をアピールすることで、紹介記事が多くの人の目にとまり、コスメ選びに役立ててもらえるようになるでしょう。
YMYLとは、健康・金融・不動産など、読んだ人に大きな影響を与えかねないジャンルのことです
「薬機法管理者」取得ライターの仕事内容
薬機法管理者を取得すると、次のような案件を取りやすくなります。
美容・健康系記事のライティング
薬機法管理者を取得すると、無資格に比べて美容・健康ジャンルの案件がはるかに取りやすくなります。
美容・健康ジャンルといっても多岐にわたり、コスメを始め、ダイエット食品やサプリといったさまざまな記事の執筆を任されます。
ただ、どれだけよい条件の仕事が取れるかは、美容業界の経験や、ライターとしての実績と基礎スキルも関わってくるでしょう。
もし何の経験もなければ、ライティングスクールで箔を付けるか、低単価案件で実績を作るところから初めるとよいかもしれません。
薬機法管理者を持っていると、競争率の高い高単価案件で声を掛けてもらえることがあります
薬事チェック(校正)
薬事チェックとは、ライターが書いた記事が薬機法に違反していないか確認する仕事です。
具体的には、効能に逸脱した表現はないか、誇大広告にあたる根拠のない宣伝文句はないかチェックします。
リライトも業務範囲に含まれている場合、薬機法違反と取られかねない表現があれば、許可された範囲内で訴求力のある表現に書き換えなければいけません。
後の工程がない分、プレッシャーはライティングより上です
また、ライターとして実績がある人や、校正の経験がある場合、同時にファクトチェック・誤字脱字・表記揺れなどの業務を任されることもあります。
「薬機法管理者」取得後の収入の変化
資格取得を目指すのは「やりたい仕事をしたい」というのが一番の目的かもしれませんが、「収入を増やせるかどうか」も同じくらい重要な理由です。
薬機法管理者を取得した後、どのくらい収入が増える見込みがあるのか見ていきましょう。
文字単価が倍になることも
薬機法管理者を取得することが収入増につながるかは、契約している会社や手がける案件によります。
しかし、たいていの場合において、専門資格が必要な案件は文字単価が高めです。
初心者向けのSEO記事の文字単価はだいたい2円くらい。対して、薬機法管理者資格が求められる案件は文字単価3円以上で発注されることが珍しくありません。
例えば今、月に10万文字書いていたとしましょう。すると…
- 文字単価1.5円:月収15万円
- 文字単価3円:月収30万円
- 文字単価5円:月収50万円
収入にこのくらいの差が出ます。文字単価があがれば難易度も変わるため単純に倍増するというわけではありませんが、単価を上げるチャンスは多くなるでしょう。
スキルを磨けばさらに上を目指せる
薬機法管理者を取得したからといって、いきなりベテラン並の仕事ができるわけではありません。
あくまで知識を仕入れただけなので、そこからどれだけ経験を積んだかで収入も変わります。
正直なところ、取得直後に「見積もりを…」「薬事チェックを…」と言われたときは、自信が持てずに見送ってしまいました。
まずは単価控えめなライティングから、少しずつ経験を積むことを選択したんです。
それでも月収はアップしつつあり、新しい仕事も徐々に増えています
もし、「どんな案件もチャレンジする!」という気持ちでいけるなら、収入の増加スピードもはるかに早いはずです。
どのくらい時間を割けるか、質の高い勉強を続けていけるかを判断し、自分のペースに合った仕事を選びましょう。
「薬機法管理者」取得後の仕事の変化
薬機法管理者を取得すると、次のような変化を感じるでしょう。
仕事の依頼が来る
「資格を取得しました」と表明しておくと、何もせずにいても依頼が舞い込んでくることがあります。
とても魅力的な案件がくることもあるので、仕事で使用している全てのプロフィールページに薬機法管理者と記載しておきましょう。
なお、私は薬機法管理者と同時期に『コスメ薬機法管理者』『化粧品検定1級』『YMAA認証』も取得しています。
特に薬機法管理者・コスメ薬機法管理者・化粧品検定1級は言及されることが多かったので、美容ジャンルでやっていくと決めているなら、一緒に取得しておくとよいかもしれません。
やりがいを実感できる
私はもともと納期が重なる時期以外は、平日5~6時間しか仕事をしてませんでした。
しかし資格取得後、「間違いがあってはならない」という責任感が、必要以上のプレッシャーをかけてきたのです。
執筆が終わっても、問題がないか何度も確認するので、3,000文字の記事に丸1日かけることもありました。
最初の頃、仕事時間は倍増どころか、3倍増くらいだったと思います。
しかし、仕事がつらくなっただけかというと、実はそうでもありません。
難しい仕事ほど、苦労して身に付けた知識が役に立っている実感を得られます。
「このキーワードはひなこさんにお願いしたいんですが…」と言われると、まだ伸びしろがあったんだとうれしくなります。
それまで同じ仕事の繰り返しでやや中だるみしていた私にとって、薬機法管理者の取得はやる気を取り戻すカンフル剤になりました。
今ではそんなに時間をかけませんが、緊張感は変わらずに持っています
専門知識でほかのライターと差別化しよう
美容ジャンルで収入を得たいと思っているライターは大勢います。
元BAや化粧品メーカーに務めていた人がWEBライターになることも多く、知識のないライターはなかなか案件を獲得できません。
そんな中で業界未経験のライターが案件を勝ち取るには、資格を取得するのが近道です。
ライターとしての知識と実績+薬機法資格(化粧品検定1級)があれば、ライティング知識のない美容専門家には引けを取りません。
現在のところ、薬機法管理者の資格が取れるのは薬事法・景表法資格取得【e-ラーニング講座】
取得コストはかかりますが、案件が取れるようになったら即回収できるでしょう。
美容ライターに興味があれば、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。