子どもが英語の動画や読書を楽しんでいる様子が見られるようになると、現段階での英語力が気になってきますよね。

客観的に見ると、どのくらい英語力が付いているんだろう…?
英語力を測るのに思い浮かぶ身近な試験といえば、「英検」ではないでしょうか。
我が家の娘も、小学2年生になる少し前に英検ジュニアゴールドを受験してみました。
とてもよい経験になり、新たな目標もできたことで、親子ともどもモチベーションアップ。
そこでこの記事では、英検ジュニアゴールドの難易度や、効果のあった学習について紹介したいと思います。
同じように小学生から英語学習をスタートさせた、おうち英語遅めスタートさんの参考になれば幸いです。
英検ジュニアゴールドとは?
「そろそろ本格的な英語力を試してみたい」「英検に向けて自信をつけさせたい」と考えている保護者にとって、英検ジュニアゴールドはまさにその第一歩となるテストです。
まずは、英検ジュニアゴールドのレベルや特徴、受験料など、気になるポイントを詳しく紹介します。
英検ジュニアの最難関レベル
英検ジュニアゴールドは、コツコツと学習を続けてきた子どもや、これから英検にチャレンジしたい子どもの力試しとなるテスト。
ブロンズ・シルバー・ゴールドの3つのレベルがあり、ゴールドは英検ジュニアのうち、最難関レベルの位置づけです。



合否判定ではなく、正答率で結果が示されるのが大きな特徴
どれだけ正解したかを数値で確認できるため、「できた!」という達成感を味わいながら、次の目標に向かってステップアップできます。
英検ジュニアゴールドの受験料
個人で受験する場合は、オンライン受験のみとなっており、自宅のパソコンやタブレットから気軽に受けられます。
申し込みは「テストのみ」と「ラーニング+テスト」のどちらかを選びます。



ラーニングとは、オンライン上の英語ドリルや模擬テストのことです
ラーニング+テスト | テストのみ | |
---|---|---|
1ヶ月 | 4,300円 | |
3ヶ月 | 5,800円 | 2,700円 |
6ヶ月 | 7,700円 |
「テストのみ」を選択した場合も、ラーニングの一部と「カードアルバム」が3カ月間利用できます。
英検ジュニアゴールドのレベルは?
ジュニアとはいえ、ゴールドは最難関、やはり簡単ではありませんでした。
ここでは、英検ジュニアゴールドのレベルについて詳しく紹介します。
対象年齢は小学校高学年
英検ジュニアゴールドは、小学校高学年程度、主に小学5・6年生以上を想定したテストです。
英検ジュニアの中で最も難易度が高く、受験の目安としては「シルバー」で正答率80%以上を達成した児童が対象とされています。
以下は英語学習歴の目安です。
塾などでの学習 | 2年~3年程度 |
小学校での英語活動 | 4年~5年程度 |
文字の学習 | 2年半~3年程度 |
試験内容はリスニングがメイン
問題はほとんどが音声で出題され、イラストを見ながら答える形式です。
『文字』の分野も出題されますが、簡単な単語や文章がなんとなく読めれば問題ありません。
ブロンズ・シルバー・ゴールドのうち、どのレベルを受けるかは公式サイトで公開されているサンプル問題を参考に決めるとよいでしょう。
リスニング難易度は高め
問題数は50問、テスト時間は約45分と、ボリュームのある試験となっています。
絵や単語から推測して答えられる問題も出題されますが、ゴールドではそれだけでは解けない、より高度なリスニング力が必要です。
1問の中で5文くらい連続で流れる問題があり、リスニングは英検5級と変わらないレベルに思えました。



書ける必要はないけれど、聞いて分かる語彙力は必要です
英検ジュニアゴールドと英検5級どちらを受験すべき?
英語学習歴が短い場合、英検ジュニアゴールドと英検5級のどちらを受験すべきかは、学習スタイルによります。
- リスニング中心の学習をしてきた場合や、無理なく力試しをしたい場合は「英検ジュニアゴールド」
- 読解や文法にも自信があり、合否判定付きの試験にチャレンジしたい場合は「英検5級」
リスニング中心の学習なら英検ジュニアゴールド
歌・動画・英会話など、リスニング中心に英語を覚え始めたところなら、まずは英検ジュニアゴールドが適しています。
英検ジュニアゴールドは日常生活で使われる英語表現や会話の聞き取り、状況把握に重点を置いた試験です。
一方、英検5級では問題数は多くないものの、文法知識が必要となります。
体系的に学習していない場合、文法が身に付くまで時間がかかるため、対策なしの合格は難しいでしょう。



万が一、不合格になってしまうと、その後のモチベーションが心配です
読書や文法学習をしているなら英検5級
一方、読書や文法学習にも取り組んでいる場合、英検5級の受験もありです。
英検5級はリスニングだけでなく、読解力や文法の基礎知識も問われる試験です。
語彙や文法、空欄補充や並べ替え問題など、英語を「読む力」もバランスよく測定されます。



過去問が英検公式サイトに掲載されているので、一度試してみるとよいかもしれません
英検ジュニアゴールド受験の経緯と結果


「どのくらい学習が進んでから受験すればいい?」
「小学校低学年でも試験を最後まで受けられるかな?」
受験するまでは、いろいろ迷うこともあるかと思います。
そこで、娘が英検ジュニアゴールドを受けることにした経緯と、試験結果を紹介したいと思います。
受験時の英語レベル
娘は小学校入学を期におうち英語を始めました。
受験したのは翌年の2月なので、受験時の英語学習歴は約11カ月です。



英語レベルは、こんな感じでした
- 英会話:QQキッズ
「Smart Kids 2」の真ん中くらい - 語 彙:英検5級単語はだいたい分かる(書けない)
- 動 画:「Treetop Family」は問題なく聴き取れる
- 発 話:ときどき独り言英語してる(意味のない単語の連発)
英語塾などは通わず、習い事はオンライン英会話のみです。
そのほか、歌や遊びを中心に家で英語の取り組みを毎日続けています。
QQキッズの「Smart Kids」は、フォニックスや語彙も強化してくれて、英語学習1年目に最も効果的でコスパ抜群の投資でした。
受験を決めた理由
受験することになったのは、娘が英検を受けると言い出したためです。
家族の会話の中で、



ママは英検持ってるよ



おれも持ってる



わたしも受ける!!
という流れになりました。子どもは負けず嫌いですね。
どう考えても英検は早いと思いつつ調べてみたところ、英検ジュニアがあることを知りました。
「試験会場まで行くのは面倒だけれど、オンラインなら経験と思って受験させてもいっか」という気楽なノリで、その当日に受験しました。
娘の正答率
結果は、正答率80%ジャストでした。
英検ジュニアはそれぞれのレベルで80%以上取得したら、次のレベルへチャレンジする頃合いという目安です。
微妙なラインですが、予想よりはるかに正答率が高かったため、私も英検への熱意に火がついてしまいました。



大人の英検も受けた~い



よーし、やるか!
後日、立派な合格証書と試験結果詳細が届きました。
結果には同じくらいの英語学習歴の受験者平均と自分の正答率が比較されており、どこが弱点なのかよく分かります。
娘の場合、5W1Hが苦手でした。
この弱点を見つけられたことが、英検ジュニアゴールドを受験した最大のメリットでした!
英検ジュニアゴールドに有効な対策
今回は、英検公式の「ラーニング」を含め、英検用の教材は使用しませんでした。
そこで、娘が1年生の間に続けてきた、英検に有効だったと思う取り組みを紹介します。
オンライン英会話
英会話教室や英語塾などに通わないのであれば、オンライン英会話は必須です。
ママやパパが英語堪能なら必要ないかもしれませんが、やはり英語を話さなければいけない環境というのは、英語学習において欠かせません。
それから、「自分をよく知らない家族以外と話す」という経験も、案外重要なのではないかなと思います。



オンライン英会話なしでは、11カ月で英検ジュニアゴールド80%はありえませんでした
オンライン英会話では、子ども向けのステップアップ教材を使うコースがおすすめです。
QQキッズのSmart Kidsは、段階的にさりげなく文法を学べて、先生とのやりとりで度胸もつきます。
娘はメインを「QQキッズ



ネイティブキャンプは、学割を利用して1年間無料で利用。
英語初学者の子どものメインレッスンには不向きですが、小学校スタートの英語学習において、低コストで豊富な実戦経験を稼げる最強オンライン英会話です。




英語DVDや英語動画
オンライン英会話は週2~4回程度。1回分は約25分なので、リスニングを強化するにはやや足りません。
そこでリスニング時間を動画で補完しました。
おすすめなのは幼児向けの動画です。イラストで会話内容を推測できるため、親が日本語で解説しなくても、英語のまま語彙やフレーズを覚えていけます。
娘がよく観ていたのは、大人気DVDの「グーミーズ



子どもが内容を把握できているのか確認はしていないのですが、ときどきシチュエーションに合った英語の独り言(文法はめちゃくちゃ)が飛び出るようになりました。
英語絵本や英語図鑑
英検ジュニアゴールドでは、英単語を音声なしで読んで答える問題が出題されるため、音で知っている単語でも文字を読めなければ正解できない場面があります。
スペルを完璧に覚える必要はありませんが、英単語を見て何となく意味が分かる程度の読解力は求められます。
そのため、英語絵本や英語図鑑を活用した学習がとても効果的です。
英語絵本は普通に買うと高いので、古本屋で1ページあたり5~15単語程度の本を選ぶとよいでしょう。
多少コストがかかっても構わないという場合は、Amazonや楽天で「I Can Read」「Step Into Reading」などの、一番やさしいシリーズから始めるのがおすすめです。
また、身の回りの語彙を増やせる英語図鑑も重宝します。



我が家では「英語ことば図鑑5000(タッチペン付き)」をフル活用しています


英検ジュニアゴールド受験前の注意点
英検ジュニアゴールドを受験してみて、「やっておけばよかったな」と思ったのは次の2点です。
試験時間に集中し続ける練習をする
英検ジュニアゴールドの試験時間は約45分。小学生にとっては決して短くありません。
英語力そのもの以上に「45分間座って問題に取り組み続ける」こと自体が大きなハードルになります。
英検ジュニアゴールドはリスニング中心の選択式テストですが、問題数も50問と多く、途中で飽きたり集中力が切れてしまうと、実力を十分に発揮できないことも少なくありません。
そのため、英語の学習だけでなく、普段から一定時間集中して課題に取り組む練習や、長時間のテスト形式に慣れておくことも、合格や高得点への大切な準備となります。



我が家では国語・算数を含めた家庭学習を毎日20分くらいしていたのですが、テスト中も途中から「長い~」「まだあるの?」と集中力切れまくりでした
「ラーニング」を活用する
英検ジュニアゴールドの対策として、公式が提供する「ラーニング」を活用する方法があります。
ラーニングは、ドリルやゲーム形式の練習問題、さらに模擬試験を自宅で好きなときに取り組めるオンライン教材です。
ゲーム感覚で英語をたくさん聞いたり、イラストやカードと一緒に単語や表現を学んだりできるので、楽しみながら自然とリスニング力や語彙力を伸ばせます。
間違えた問題やまだ出てきていない問題が優先的に出題される仕組みで、一人ひとりの進み具合に合わせて効果的に学習を進められるのも大きな特徴です。
テストのみを申し込んだ場合でも、ベーシック版のラーニングが3カ月間利用できるので、受験を考え始めた段階で早めに申し込むことで、余裕を持って対策を始められます。



我が家ではいきなりテストを受けてしまい、後からラーニングの存在に気付きました。せっかくなので活用してから受験したかったです…
まとめ
英検ジュニアゴールドは、塾やおうち英語で約2~3年学習してきた人を対象にした試験です。
しかし、英語学習を始めた年齢や取り組み方によっては、小学生でも約1年の学習で正答率80%程度まで到達できます。
家で学習していると、今どのくらい英語力が付いているのか分かりにくいのが難点です。
子どもとしても、試験時間を乗り切るのは大変だったみたいですが、テスト自体はよい刺激になりました。



おうち英語を始めたら、段階的に英検ジュニアを受けてみてはいかがでしょうか
学習方法を模索中