熱いお湯に浸かる入浴法である「高温反復浴」。
ダイエットに効果的ともいわれ、興味をひかれている人も多いのではないでしょうか?
そのうちの1人である私も、高温反復浴を実践してきました。
この記事では、高温反復浴に期待できる効果、その効果のほどは本当なのか、あってよかった便利なアイテムなどを紹介していきます。
「これからトライしてみようかな」と思っている方の参考になれば幸いです。
実践した期間と頻度はこちら
期間:約2カ月
頻度:基本は1日1回、1~2日置き。たまに連日入るときも
高温反復浴で期待できる効果とは
高温反復浴は特に女性がうれしいと思う効果が盛りだくさん。まずはその代表的な効果について見ていきましょう。
ダイエット効果
高温反復浴の消費カロリーは、30分の入浴で「約200カロリー」といわれています。
同じお風呂ダイエットでも、半身浴30分の消費カロリーは約80カロリー。
半身浴と比べると高温反復浴は2倍以上のカロリーを消費するということです。
ちなみに、30分間で200カロリー消費できるスポーツは、ジョギング・テニス・バドミントンなど。
どれも結構ハードに動くものばかりです。
そこまでの体力はない…という人でも、高温反復浴なら挑戦しやすいのではないでしょうか
血流改善・デトックス効果
高温反復浴をすると血流が改善されて体温が上昇し、手足の先までポカポカになります。
これは体が温まることによって血管が拡張するから。
毛細血管の隅々まで血流が行き届くことで、体中が温まってくるそうです。
さらに血流と同時に、リンパの流れも改善。
体の老廃物はリンパの流れによって体外に排出されるため、リンパの流れがよくなると「むくみ」の解消につながります。
むくみといえばダイエットの天敵なので、これは見逃せない効果ですね
疲労回復効果
お風呂をシャワーで済ませず、ゆっくりお湯に浸かることで「リラックス効果」があります。
湯船に浸かると全身にほどよく水圧がかかって、マッサージを受けたときのように疲れがほどけていくのです。
また、血流の改善により乳酸などの「疲労物質」も流れていきます。
疲れをためっぱなしにしたくないときにも、高温反復浴は効果的ですね
高温反復浴で実感できた効果は3つ
私が高温反復浴を実践した期間は約2カ月。毎日ではなく1日置きで、たまに連日頑張ることもありました。
平均すると1日1回、週に3回くらいです。
その間に明らかに変化を感じたものもあれば、思ったほどの効果がなかったものも…。
ここでは、高温反復浴を実際にやってみた結果と私個人の感想をお伝えします。
効果その1 肌がきれいになった
肌質は明らかによくなりました。これまで湯船タイムをはしょってきたせいかもしれません。
子どもをお風呂で遊ばせている間に自分を洗い、子どもがのぼせる前にあがるため、自分はシャワーのみという生活を続けていました。
なんだか頬がザラザラと固く、鼻の角栓が目立つな…と思っていたんです。
それが高温反復浴を始めて1週間ほどたつ頃には、肌がもちもちと柔らかくなり、黒ずんでいた角栓がほぼ見えないくらいに!
定期的に汗をかいていたおかげで、古い角質や毛穴に詰まっていた汚れを落としやすくなったのかもしれません。
これが1番うれしかった効果です
効果その2 寝付きがよくなった
高温反復浴をした後は、「疲労回復したな~」というよりはむしろ、「いい運動したな~」と心地よい疲れを感じます。
湯上がりに休んでいるとそのまま寝れそうなくらいなので、全ての仕事を終わらせてベッドに入ればあっというまに夢の中へ…。
普段から運動習慣がなくデスクワークがほとんど、というタイプの人は同じような疲労を感じるのではないかなと思います。
睡眠の質もアップするのか、翌朝は頭も体もスッキリしています。
効果その3 間接的なダイエット
2カ月間で体重の増減は、朝一に同じ服装で測って51.2kgから48.8kgと、-1.5kgほど減りました。
一応減ってはいますが、どちらかといえば疲れてしまうせいで、夜遅くまでお酒を飲まない日が増えた結果だと思います。
むくみがとれたおかげもあるかもしれません。
ただ、むくみの解消で体が軽くなり、入浴後に食欲を感じにくくなったと実感。
間接的なダイエット効果はアリです!
食事管理や筋トレとあわせて、高温反復浴を生活の中に取り入れてみると痩せそうですね
高温反復浴の具体的なやり方
いろいろな効果が期待できる高温反復浴ですが、やり方を間違うとせっかくのメリットを感じられないかもしれません。
そこで、高温反復浴の正しいやり方を頭に入れておきましょう!
熱めのお湯に肩まで浸かる
半身浴では39℃くらいのややぬるめのお湯に長く浸かりますが、高温反復浴の場合、お湯の温度は「42~43℃」がおすすめ。
お湯の温度が高いほど消費カロリーが増えるからです。
ただ、43℃ってなかなか熱いです。
ひととおり終える頃にはかなりぐったりするため、普段お風呂に入り慣れていない人や、熱いお湯が苦手な人は40℃くらいから始めて様子をみるといいと思います。
入浴と休憩を繰り返す
高温反復浴の手順は次のとおり。
- かけ湯をして体を慣らす
- 湯船に5分浸かる
- 洗い場で5分休憩
- 湯船に3分浸かる
- 洗い場で5分休憩
- 湯船に3分浸かる
- 終了!
いきなり熱いお湯に入ると体がびっくりしてしまうため、まずはかけ湯をして少しずつ温まりましょう。
湯船に入った後も、1分ほど時間をかけて腰から胸まで、胸から肩まで、と段階的に浸かっていくと負担を減らせます。
マッサージや冷却で効果アップ
湯船に浸かっているだけでもマッサージ効果があるようですが、さらにセルフマッサージをすると、より効果的に血流やリンパの流れを改善できます。
足の指先から足裏、足の甲、ふくらはぎと、だんだんと上に向かって老廃物を流すようにもみほぐしてみましょう。
お風呂から上がった後の脚は、色が明るくなってむくみがスッキリしていると思います。
洗い場で休憩しているときは、足元から腰あたりまで冷たいシャワーを浴びます。
冷水で縮小させることで、血管のポンプ機能が活発になり、さらに体のめぐりがよくなるといわれています。
高温反復浴に便利なアイテム4選
ちょっとしたアイテムを持ち込むと、高温反復浴をしている時間が充実します。
ここでは、私が「あってよかった」と思った便利アイテムを紹介します。
温浴効果を高めるバスソルト
2~3回目の入浴からずいぶん汗をかくようになったのですが、もっと効果を高めたかったのでバスソルトを投入しました。
付属のスプーンですりきり3杯ほど入れて入浴するだけ。
私が使っているのはこちらです
食塩のような細かい粒ではなく結晶なのですが、お湯にサーっと溶けます。
塩分を99.5%以上カットしているため、追い焚きできるのも嬉しいです。
塩分はサビの原因になるので、バスソルトは慎重に選ばないといけませんね
強い香りがないので子どもも使いやすく、残り湯を洗濯に使うことも可能。
使いやすさ重視で選ぶなら、今のところ1番おすすめのバスソルトです。
防水対策をしたスマホ
お湯に浸かっている間は熱くてつらいので、スマホでも見ていないと5分も我慢できません。
だから私にとって気を紛らわせるためのスマホは必需品。
生活防水のスマホでも、そのままお風呂で長時間使うのはちょっと気になるので、防水ケースを用意しました。
最初はジップロックに入れていたのですが、操作しにくいんですよね…。
100均のものでもいいかなと思ったのですが、浸水しやすいという話も聞くので却下。
うちは子どもがYoutubeを観ることもあるので、水没の可能性もかなり高いんです。
海やプールでも使える防水ケースなら、レジャーでも活躍しますよ!
お風呂上がりのボディオイル
高温反復浴をした後の肌はホッカホカ。体を拭いたままのんびりしていると、肌表面の水分が一気に蒸発してしまいます。
シャワーだけのときより乾燥が早い気がします!
乾燥を防ぐためにも、肌が温かいうちにオイルで保湿しておきましょう。
オイルマッサージで人気といえば「ヴェレダ」ですよね。
こちらのオイルはスーっと伸びてベタつかず、柑橘系の香りが爽やかです。
「ホワイトバーチオイル」はネイトゥルー認証を受けていて、限りなくナチュラルな配合だと保証されています。
成分にこだわる人にもおすすめ。
冬場はBANBIの温感クリームもおすすめです。
塗ったそばからポカポカ、ジリジリしてきます。
最初は「なんだコレは~!」と驚くほど熱く感じますが、慣れてくると気持ちいいです。
マッサージしながら塗り込むと、翌朝も全身がしっとりしています。
私はウォーターよりミルク派
タイマー付き温度計
設定温度をキープしてくれる機能があればいいんですが、中には追い焚き機能がないお風呂もあります。
そういったお風呂の場合、張ったお湯が高温反復浴に適した温度になっているかわかりません。
冬場はお湯の温度が下がりやすいため、途中で冷めてしまうこともあるでしょう。
もし追い焚き機能が付いていないのであれば「湯温計」があると便利です。
ストップウォッチ機能があるものなら、入浴の時間もチェックできますね
高温反復浴の注意点
体力を使う入浴法だけに、高温反復浴は場合によっては体に悪影響が出る可能性もあります。
思わぬトラブルに見舞われないよう、次の2点には十分に注意を払いましょう。
十分に水分補給ができているか
お湯がたっぷりあって湿気ムンムンのお風呂では分かりにくいですが、高温反復浴では全身からドバドバと汗をかきます。
体内が乾いた状態で入浴すれば、脱水症状を起こしてしまうかもしれません。
入浴前にたっぷりと水分を取り、お風呂の中でもこまめに水分補給するとベター。
私は炭酸水を持ち込んでいます。30分弱の入浴で500mLを1本飲み終わりますよ
もちろん、お風呂上がりにもしっかり水分を取りましょう。
負荷に耐えられる体調か
血行促進が冷え性改善に役立つ一方、血管には大きな負担がかかっています。
そのため、高血圧の人や持病のある人には向かない入浴法だそうです。
もしやってみたいと思ったら、必ずかかりつけのお医者さんに相談してからにしましょう。
また、妊娠中は貧血を起こしやすくなる人も少なくありません。
自分と赤ちゃんを守るためにも、妊娠中の高温反復浴は避けましょう。
高温反復浴で美肌効果を実感。ダイエットのサポートにも
高温反復浴を続けた結果、肌の調子がよくなってメイクのりがよくなりました。
自然と保湿にも気を遣うようになるため、スネがかさついている…ということも少なくなりました。
メインの目的であったダイエット効果ですが、お風呂だけで劇的に痩せるというのは難しいのかなという印象です。
ただ、汗をかいて間違いなく疲れるので、普通に入浴するよりは消費カロリーは多いと思われます。
何より汗をかいてスッキリできるので、今後も無理のない範囲で続けていこうと思います